ベトナムのトー・ラム書記長兼国家主席は6月18日、ベトナムを公式訪問中のドイツ連邦議会のボド・ラメロー副議長と会談し、両国の戦略的パートナーシップの強化について意見を交わした。
トー・ラム書記長「ドイツは欧州で最も重要なパートナーの一つ」
トー・ラム書記長兼国家主席は、ベトナムがドイツとの戦略的パートナーシップを極めて重視しており、ドイツを欧州における最重要パートナーの一つと位置付けていると強調した。
今回の訪問は、両国の外交関係樹立50周年(1975~2025年)および戦略的パートナーシップ締結15周年(2011~2026年)を迎える節目の時期に行われたものであり、あらゆる分野での協力をさらに発展させる契機になるとの認識を示した。
また、ドイツ連邦議会が先にベトナム・EU投資保護協定(EVIPA)を批准したことについて謝意を表し、両国関係を一層深化させる意思の表れであると評価した。
貿易額200億USD超を目標に
トー・ラム書記長兼国家主席は、欧州最大級の経済大国であるドイツと、成長を続けるベトナムには協力拡大の大きな余地があると指摘した。
そのうえで、
- EVFTA(ベトナム・EU自由貿易協定)の活用
- 二国間貿易額の200億USD超への拡大
- 科学技術・イノベーション分野の協力
- デジタル変革
- グリーン経済
- 循環型経済
などを今後の重点協力分野として挙げた。
ドイツ側、高速鉄道や再生可能エネルギー協力に意欲
ラメロー副議長は、ドイツがベトナムの政治体制を尊重していると述べるとともに、ベトナムの地域における役割と存在感を高く評価した。
また、経済・貿易・投資に加え、
- 再生可能エネルギー
- 高速鉄道
- 高度人材育成
などの分野で協力を強化したい考えを示した。
さらに、ベトナムに進出しているドイツ企業はベトナム経済の活力や投資環境を高く評価しており、今後もベトナムはドイツ企業にとって東南アジア有数の有望投資先であり続けるとの見方を示した。
人材育成や労働分野でも連携拡大へ
ラメロー副議長は、ドイツの技術力や経験と、ベトナムの若く質の高い労働力を組み合わせることで双方に利益をもたらせると指摘した。
また、教育や職業訓練、労働力交流の分野で政府間協力の枠組み構築を目指す考えを示したほか、地方自治体同士の連携拡大にも期待を示した。
在独ベトナム人コミュニティの役割も重視
両者は人的交流や文化交流の重要性でも一致した。
ドイツには20万人を超えるベトナム人コミュニティが存在するほか、これまでドイツで学業や就労経験を持つベトナム人も数多くいることから、こうした人的ネットワークを両国友好の基盤としてさらに活用していく考えを確認した。




















