ホーチミン市東部とホーチャム、ロンタイン国際空港を結ぶ「ホーチャム―ロンタイン空港高速道路」で、用地取得や建設資材の確保に向けた準備が進められている。2026年7月に着工した同事業では、関係自治体との協議を進めながら、今後の本格的な工事に向けた環境整備を進めている。
用地取得や補償について自治体と協議
事業主体であるMasterise Group傘下のロンタイン―ホーチャム高速道路インフラ株式会社は10月6日、事業用地の取得対象となるキムロン、ギアタイン、ビンザー、ホアホイの各自治体と協議を行った。
協議では、事業の準備・実施に向けた連携に加え、土地の補償、支援、用地取得などについて意見を交換した。
高速道路の建設では、工事そのものだけでなく、用地取得を円滑に進められるかどうかが事業の進捗を左右する。事業者側は各自治体に対し、今後の用地関連業務への協力を求めている。
建設資材の確保や残土置き場も準備
事業者は自治体に対し、建設に必要な資材を供給する採石場などの事業者との調整についても協力を要請した。
また、工事で発生する余剰土などを保管する場所の確保についても協議した。
用地だけでなく、建設資材の供給や残土処理に必要な環境をあらかじめ整えることで、本格的な工事が始まった後の支障を抑える狙いである。
42km超、ロンタイン空港とホーチャムを直結
同高速道路は2026年7月1日に着工した。
ホーチミン市東部からドンナイ省、ホーチャム地域を結ぶ新たな広域交通軸として整備されるもので、ロンタイン国際空港へのアクセス向上も重要な目的の一つである。
計画によると、事業は官民連携(PPP)方式で実施され、全長は42kmを超える。総投資額は約47兆VNDで、高速道路本線は6車線とし、両側に側道を整備する。
起点はタンタイン街区でホーチミン市環状4号線およびDT.991号線に接続し、終点はスエンモック地域でDT.994号線およびブンタウ―ビンチャウ沿岸道路に接続する。
路線はタンタイン、キムロン、ガイザオ、ギアタイン、ビンザー、スアンソン、ホアホイ、ホーチャム、スエンモックの各地域を通過し、2029年の完成を予定している。
ビンチャウ―フックブー森林では高架構造を採用
環境への影響を抑える設計も特徴である。
特にビンチャウ―フックブー森林を通過する区間では、生態系への影響を抑え、生物の移動や水の流れを確保するため、高架橋による整備が予定されている。
自然環境への影響を抑えながら交通インフラを整備することで、地域の自然資源を維持することも狙いである。
ロンタイン空港開港後、ホーチャムへのアクセス向上に期待
長期的には、同高速道路がホーチャム周辺の開発を後押しすることも期待されている。
ロンタイン国際空港が開業し、高速道路が完成すれば、空港からホーチャムまでの移動時間が短縮され、国内外からの観光客を呼び込む上での利便性が高まるとみられる。
さらに、沿線では都市開発や商業、サービス、観光分野への投資が進む可能性があり、ホーチャムの海洋観光・リゾート地としての競争力向上にもつながることが期待されている。
ロンタイン国際空港、都市開発、観光地を結ぶ新たな交通軸として、同高速道路が東南部地域の投資や人の流れを変えるインフラとなるかが注目される。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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