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ロンタイン空港、12月の商業運航へ最終段階 建設・人材・航空会社の準備が加速

建設工事が進むロンタイン国際空港の建設現場
(C)THANH NIEN

ベトナム南部ドンナイ省で建設が進むロンタイン国際空港が、2026年12月の商業運航開始に向けて最終段階に入っている。

現場では主要工事の仕上げが急ピッチで進められているほか、空港運営を担う人材の確保や航空会社との調整も本格化している。建設工事だけでなく、実際の空港運営を開始するための準備が同時並行で進められている状況である。

「残り68日」のカウントダウン

9月中旬のロンタイン空港建設現場には、完成までの残り日数を示すカウントダウンボードが設置されている。

「ロンタイン空港プロジェクト完成まであと68日」と表示されたボードは、工事が進む旅客ターミナルの現場に設置され、日々数字を減らしている。

巨大な建設現場を行き交う重機とともに、このカウントダウンは12月の商業運航開始に向けた最終段階を象徴する存在となっている。

主要16工事の進捗率は約79%

ベトナム空港総公社(ACV)によると、ロンタイン国際空港第1期の主要施設を含む「プロジェクト・コンポーネント3」では、16の主要建設工事が並行して進められている。

9月7日時点で4工事が完了し、残る12工事も施工を加速している。16の主要工事を合わせた累計実施額は、予備費を除く契約額の約79.46%に達している。

航空機の滑走路や誘導路、駐機場などの航空関連施設では進捗が特に進んでおり、契約額ベースの実施率は約98.88%に達している。

旅客ターミナルの駐機場も約94.85%、航空機燃料供給システムは約97.3%、消防システムは約99%、電気・専門制御システムは約99.2%まで進んでいる。

今後は各設備の試験、統合、試運転など、実際の空港運営を想定した作業が重要になる。

最大の課題は「最後の工事」

一方、すべての工事が同じペースで進んでいるわけではない。

空港内の各施設を結ぶ道路や橋梁などを整備する工事は約76.3%、旅客ターミナル本体は約77.37%となっている。

旅客ターミナルでは、建築仕上げに加えて、電気・機械設備、消防設備、情報通信設備、空港関連機器などの設置を同時に進める必要がある。

特に旅客ターミナルは複数の設備が相互に連携するため、一つの工事の遅れが別の作業にも影響する。ACVは施工業者に対して人員や機材の追加投入を求め、3交代4班制による夜間を含めた工事を進めている。

貨物ターミナル関連工事の進捗率は約43.74%、さらに駐車場については約41.30%にとどまっており、これらが今後の工程上の大きな課題となっている。

1,500人以上の人材不足

完成に向けた課題は建設工事だけではない。

ACVによると、現在の現場では仕上げ工事を担う熟練人材を中心に、1,500人以上の直接作業員が不足しているという。

さらに雨季の悪天候も道路などの仕上げ工事に影響を与えている。工事終盤には複数の施工チームが同じ作業スペースを必要とするため、現場内での作業調整も難しくなる。

ACVは施工管理側と施工業者の連携を強化し、人員を追加投入するとともに、雨季に対応した施工方法を導入することで工期への影響を抑える方針である。

それでもACV側は、2026年12月の商業運航開始という目標は変更しないとしている。

約1万4,000人が空港運営を支える

ロンタイン空港の準備は、建設現場だけではない。

第1期の運営には、空港関連業務や航空サービスなど幅広い分野で約1万4,000人の人材が必要になるとされている。航空サービス分野だけでも約8,900人が必要とされており、ACVは採用と訓練を急いでいる。

さらに、韓国の仁川空港運営会社との協力によって、実際の空港運営を想定した約55種類の試験シナリオも準備されている。

想定される旅客便の受け入れから手荷物処理、自動チェックイン、保安検査など、実際の運航開始後に必要となる一連の業務を事前に確認する計画である。

国際航空会社も相次いで視察

ロンタイン空港への関心を示しているのはベトナム国内の航空会社だけではない。

これまでに約34社の国際航空会社が空港を訪れ、施設や運営計画を調査している。

日本の全日本空輸(ANA)も東南アジア地域担当の副社長が率いる代表団を派遣し、旅客ターミナルや滑走路、出入国手続きエリアなどを視察した。

韓国の大韓航空も旅客ターミナルだけでなく、貨物関連施設に注目している。

一方、ベトナム国内ではベトナム航空、ベトジェットエア、ベトラベル航空がロンタイン空港への路線移管やカウンター利用などについて準備を進めている。

2026年12月の商業運航開始後、ロンタイン空港がどの程度の国際線ネットワークを形成するかは、今後のベトナム航空市場を左右する重要なポイントとなる。

建設から「空港運営」へ

ロンタイン空港はこれまで、巨大な建設プロジェクトとして注目されてきた。しかし現在、その焦点は少しずつ変わり始めている。

工事を完成させるだけではなく、航空会社、空港職員、地上サービス、保安、出入国管理、手荷物処理など、空港を実際に動かすための仕組みを同時に完成させる必要があるためである。

2026年12月の商業運航開始に向け、ロンタイン空港はいよいよ「建設する空港」から「実際に運営する空港」への移行段階に入っている。

今後2カ月余りで、残された工事と試験運用、人材育成、航空会社の移管準備をどこまで同時に仕上げられるかが焦点となる。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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