ファン・ミン・チン首相は、ドンタップ省でコンクリート杭の穴に落ちた少年を迅速に救出するために全力を尽くすよう救出部隊に指示した。
1月2日、ファン・ミン・チン首相は、ドンタップ省の人民委員会主席に公電を送り、全国災害救助委員会、国防省、建設省、交通運輸省と連携し、人員と設備を総動員して少年の救出にあたるよう指示した。
国防大臣、公安大臣、交通運輸大臣、建設大臣には、救出作業支援のために専門家と同様の事故の救出経験がある部隊の派遣が要請された。全国災害救助委員会は、少年の救出活動をフォローし、現場の要請に応じて随時必要な人員と設備を手配し、権限を越えた問題については首相へ報告することとされている。
建設省は、事故現場となったロックセン橋建設プロジェクトの安全基準を検査し、安全基準違反が確認された場合は厳格に処分する。関係機関は同様の事故が今後発生しないように、建設現場の安全基準の監督を強化する。
12月31日の正午ごろ、ドンタップ省タインビン県に住むナム君（10歳）が友人3人と一緒にロックセン橋の建設現場にスクラップを拾いに行った。建設作業現場を通り過ぎる際に、ナム君は直径25㎝、深さ35mの中が空洞となっているコンクリート杭の穴に落ちた。ロックセン橋建設プロジェクトは、運河を渡る長さ約30mの橋で、工期は約6ヶ月だった。目撃者によると、少年が穴に落ちた後10分ほどは助けを求める声が聞こえていたが、その後聞こえなくなった。
事故発生から40時間以上が経過した現時点でも少年の救出はまだ成功していない。救助隊は少年をコンクリートの穴から救出するために様々な設備を投入している。その中には、杭の周辺の土を柔らかくするために杭の隣に穴を掘るためのドリルも使用されている。現場には、救出作業を指示するためにドンタップ省人民委員会のファン・ティエン・ギア主席も駆け付けた。
ドンタップ省交通運輸局のレ・ホアン・バオ局長は、昨夜救助活動が1~2時間ほど停止したが、朝になってから設備を強化して救助活動が再開されたと述べた。「救助活動が一時停止したのは、少年と救助隊の安全を確保するために救助活動を調整する必要があったからです。」とバオ局長は説明した。
出典：02/01/2022 VNEXPRESS
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