ベトナムとコートジボワールは、両国間の貿易額を今後30~50億USD規模へ拡大することを目指す。8月23日、ベトナムのチャン・タイン・マン国会議長と、ベトナムを公式訪問中のコートジボワールのパトリック・アチ国会議長が会談し、貿易・投資関係の強化や経済協力の拡大について協議した。
2025年の貿易額は約20億USD、アフリカ最大の貿易相手国に
会談は8月23日、国会議事堂で公式歓迎式典が行われた後に開かれた。アチ国会議長率いるコートジボワール国会の代表団は、8月23日から26日までベトナムを公式訪問している。
チャン・タイン・マン議長は、近年の両国関係が着実に進展していることを歓迎した。特に経済面では、コートジボワールが2025年にベトナムにとってアフリカ最大の貿易相手国となり、二国間の貿易額は約20億USDに達したと評価した。
両国は今後、こうした貿易関係をさらに拡大する方針である。
投資環境の整備と関連協定の締結を促進
ベトナムのチャン・タイン・マン国会議長は、両国の立法機関が経済発展に向けた環境整備で重要な役割を果たしていると指摘。そのうえで、両政府間の協力枠組み協定、二重課税防止協定、投資促進・保護協定など、両国関係の基盤となる協定の交渉・締結・履行を促進するため、両国議会が連携を強化する必要性を訴えた。
一方、コートジボワールのアチ国会議長は、ベトナムの法整備や経済発展に関する経験の共有を要請した。
特に、農業、水産業、技術・職業訓練、公的財政管理、イノベーションなどの分野に加え、国会運営の改革についてもベトナムの経験を学びたいとの考えを示した。
輸出入政策の情報共有を強化
両国は、互いの政策や新たな規制に関する情報交換を強化することでも一致した。
特に、輸出入や外国投資の誘致に関する政策・規制について、最新情報を適時に共有する方針である。
チャン・タイン・マン国会議長は、透明性と安定性のあるビジネス環境を整備し、両国企業の貿易を促進することが重要だと指摘。そのうえで、輸出入品目の多様化を進め、今後の二国間貿易額を30~50億USD規模へ引き上げる目標を示した。
現在、コートジボワールはベトナムにとってアフリカ最大の貿易相手国となっており、今後は貿易量だけでなく投資や産業分野での協力拡大も期待される。
アフリカとASEANを結ぶ役割も視野
両国は、二国間関係だけでなく、多国間の枠組みにおける協力強化でも一致した。
両国会議長は、国際議会同盟(IPU)やフランコフォニー議会連合(APF)などの多国間議会組織をはじめ、国際的な場で相互に協議し、支援していく方針を確認した。
また、ベトナム側はコートジボワールに対し、アフリカ連合(AU)や西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)との実質的な関係強化に向けた支援を要請した。
一方、ベトナムはコートジボワールがASEANおよび加盟国との関係を構築する際の橋渡し役を担う用意があるとしている。
2027年のベトナム代表団訪問を招請
今回の会談では、今後の経済協力を具体化する動きも示された。
アチ国会議長はチャン・タイン・マン国会議長に対し、2027年にコートジボワールを訪問するよう正式に招請した。訪問にはベトナムの閣僚や各省庁の幹部、企業代表団も参加し、両国間の具体的な経済協力プロジェクトを推進することを期待している。
チャン・タイン・マン国会議長は招請に謝意を示し、両国の関係機関に具体的な調整を進めるよう指示するとした。
会談後、両国会議長は国会議事堂を視察し、立法分野におけるデジタル技術の活用状況を確認した。アチ国会議長は、ベトナム国会のデジタル化の取り組みと成果について改めて高く評価した。
ベトナムとコートジボワールは、2025年に約20億USDまで拡大した貿易関係をさらに発展させ、30~50億USD規模を目指す。今後は、農業や水産業、投資、技術・人材育成など、幅広い分野で具体的な協力案件が進むかが注目される。




















