黒いバインミー、黒いソーセージ、黒い月餅……最近ブラックフードが人気だ。
ブラックフードはオシャレで栄養価が高いと考えられており、この独特の色を出すために、小麦粉と竹炭粉を混ぜたものが使用されている。
この竹炭は孟宗竹と呼ばれる竹から作られており、食品を黒く染めるのに使用されている。
ハロンで黒いパンの販売で成功したトゥアンさんによると、一本2万5000～4万5000VNDの黒いパインミーが、毎日300～700個売れているそうだ。
店では黒色を出すためにイカ墨と竹炭を使用している。トゥアンさんは黒いバインミーは独特で珍しい口触り、好奇心旺盛なお客さんが多いことでブームになったとみている。さらに竹炭は健康的な成分だと考えられていることもブームを後押ししたという。
黒いバインミーは北部だけでなく、南部のホーチミン市、ビンズン省、ドンナイ省、ブウンタウ市でも人気。ホーチミン市フーニョン区のパン屋では、1日に1000個以上の黒いバインミーが売れているそうだ。
また、今年の中秋節には黒い月餅が人気を集めた。ホーチミン市3区の店で黒い月餅を販売したハンさんによると、中秋節の1週間前までに3000個が売れたそうだ。
ハンさんによると、黒い月餅に使用されている竹炭は体内の毒素を排出し、身体を健康にする効果がある。そのため、通常の商品より高いにもかかわらず、店で一番の売れ筋商品とのことだ。
ケーキショップチェーンのチャウチャウと、フライドチキンチェーンのオトケチキンを経営するジャン社長は、黒いハンバーガーを試作販売してみた。しかし、売行きが良くなかったので中止し、現在は黒いソフトクリームのみ販売しているそうだ。
ジャン社長によると、竹炭の粉末と食材を混ぜ合わせて独特の色合いの食品を生み出すのは、竹炭が健康に良いということで、この数年様々な国で流行しているそうだ。
しかし、竹炭を使用している食品の安全性には疑問もある。多くの業者は価格の安い中国製の材料を使用しているが、品質が悪く、消費者の健康に害を及ぼす可能性もあるからだ。
したがって、現在のようなブラックフードの大量生産が続けば消費者はすぐに飽きてしまい、大手ブランドや高品質の製品以外は生き残れないだろう。
出典：02/10/2020 VNEXPRESS
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