ベトナムとトルコが、両国関係を新たなパートナーシップの枠組みへ格上げする方向で一致した。9月21日、米ニューヨークでベトナムのトー・ラム書記長兼国家主席とトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が会談し、政治、貿易、技術、物流など幅広い分野で協力を強化する方針を確認した。
両国は貿易額40億USDを目標に掲げており、トルコによるベトナムの市場経済国としての認定や相互の市場開放を通じ、経済関係の拡大を目指す。
ベトナム・トルコ関係を新たな段階へ
会談でトー・ラム国家主席は、トルコがASEANの「全面的対話パートナー」となったことを歓迎するとともに、トルコとASEANの関係強化を支持する考えを示した。
両国は近年、二国間関係が良好に発展しているとの認識で一致。政治的な信頼関係をさらに強化し、両国関係を新たなパートナーシップの枠組みへ早期に格上げすることを目指す。
首脳・閣僚など高いレベルでの相互訪問や交流も増やし、関係強化に向けた政治的な基盤を整える方針である。
貿易40億ドルを目指す
経済面では、両国は二国間貿易額を40億ドルまで拡大する目標を共有した。
そのための具体策として、トルコによるベトナムの「市場経済国」としての認定、相互の市場開放、貿易障壁の削減などを進める。
ベトナムとトルコは経済構造に補完性があるとされており、両国は既存の貿易関係をさらに拡大するとともに、新たな協力分野の開拓を進める考えである。
ハラル食品や物流、科学技術にも協力拡大
今後の協力分野としては、従来の貿易だけでなく、戦略性の高い産業や成長分野が挙げられている。
具体的には、防衛産業や安全保障に加え、ハラル食品、科学技術、物流、地方政府間の協力などである。
特にハラル分野は、イスラム圏との経済関係を拡大するうえで重要なテーマとなる。トルコとの関係強化は、ベトナム企業にとってトルコ市場だけでなく、より広い中東・イスラム圏へのアクセスを考える上でも注目される分野となりそうだ。
トルコ、ベトナムの経済発展を評価
エルドアン大統領は、ベトナムとトルコの関係が良好に発展していることを評価するとともに、近年のベトナムの経済発展と今後の発展方針について高く評価した。
また、両国はいずれも地域において重要な役割を担っているとの認識を示し、中東地域の紛争解決や平和に向けた取り組みにおいて、責任ある形で協力を強化することを提案した。
両国は国連などの多国間枠組みにおいても協議と連携を強化し、相互に支持する方針を確認した。
APEC 2027を見据えた首脳交流も
今回の会談では、今後の首脳外交についても動きがあった。
トー・ラム国家主席はエルドアン大統領に対して2027年にベトナムで開催されるAPEC首脳会議にゲストとして出席するよう要請した。
一方、エルドアン大統領はトー・ラム国家主席を、トルコで開催される国連気候変動枠組条約第31回締約国会議(COP31)に招待した。
ASEANとの関係を深めるトルコと、2027年のAPEC議長国を務めるベトナム。両国は二国間関係だけでなく、ASEAN、APEC、G20、OECDなどを通じた多国間外交でも接点を広げようとしている。
経済関係拡大の新たな段階へ
ベトナムとトルコの関係は、これまでの外交・貿易関係から、より幅広い経済協力へと拡大しつつある。
今後、両国関係が新たなパートナーシップの枠組みに格上げされれば、貿易だけでなく、ハラル食品、物流、科学技術などの分野で企業間の協力機会が増える可能性がある。
貿易額40億USDという目標を実現するため、今後どこまで市場開放や貿易障壁の削減を進められるかが焦点となる。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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