6月27日に中国天津で開催された世界経済フォーラム会議（WEF）に参加したファン・ミン・チン首相とニュージーランドのクリス・ヒプキンス首相が2国間会談をおこない、両国の経済、貿易、投資の協力関係が重要な進展を遂げていることを確認した。
ニュージーランドは現在、経済と教育分野におけるベトナムの重要な戦略的パートナーの1つである。昨年、両国の貿易総額は13億USDに達している。
両国首脳は、関係機関が両国の農産物を含めた貿易市場の更なる開放を促進させ、両国の貿易総額を2024年までに20億USDに拡大させれることで合意した。
チン首相は、ベトナムはニュージーランド企業が教育産業、製造業、農林水産業、建設業などニュージーランドの強みを生かせる分野に投資することを歓迎し、投資企業へ有利な条件を設定すると述べた。チン首相はまた、ニュージーランド政府に対してベトナム企業がニュージーランドへ投資するためのサポートを要請した。
ニュージーランドは、ベトナムが青果物を輸出している国の第4位にランクしており、全体の7％を占めている。一方で、ニュージーランドはベトナムに対して主に農産物、食品、飲料などを輸出している。
2022年にニュージーランドは、これまでベトナムから輸入していたドラゴンフルーツ、ランブータンなどに加えて、正式にザボンやレモンなどの柑橘類の輸入を解禁した。
ニュージーランドのクリス・ヒプキンス首相は、ベトナムとの経済・貿易協力の促進が同国にとって非常に重要であると述べた。ヒプキンス首相はまた、周辺地域におけるベトナムを含めたASEANの中心的役割強化を支持するとも述べた。
同日、チン首相はモンゴルのロブサンナムスライ・オユーンエルデネ首相と会談し、ベトナムは周辺地域と世界の平和と繁栄のためにモンゴルとASEANの関係強化を支援する架け橋になる用意があると述べた。
これに対してロブサンナムスライ・オユーンエルデネ首相は、モンゴルはベトナムの友人であることを誇りに思うと述べた。同首相は、両国政府がモンゴル・ベトナム政府間委員会の役割を強化し、両国の協力関係をさらに促進させることを提案した。「モンゴルは、交通、鉄道、航空、観光など様々な分野でベトナムとの協力関係拡大を求めています」とロブサンナムスライ・オユーンエルデネ首相は述べた。
さらに、同じ日にチン首相はバルバドスのミア・モトリー首相とも会談をおこない、両国の経済、貿易、投資関係の促進と、外交旅券保持者に対するビザ免除協定の締結促進を提案した。チン首相は、カリブ海の要衝であるバルバドスを通じて、ベトナムはカリブ地域との関係強化を期待していると述べた。
ミア・モトリー首相は、両国が緊密な協力関係を維持し、国連など多国籍な枠組みの中で相互に支援し合うことを期待すると述べた。
ファン・ミン・チン首相は、中国を公式訪問中で、天津で開催される第14回世界経済フォーラム会議にも出席する。
出典：27/06/2023 VNEXPRESS
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