12月12日、グエン・フー・チョン書記長夫妻が、国家主席府で中国の習近平国家主席夫妻を出迎えた。
中国の習近平国家主席の国賓歓迎式典が12月12日午後4時ごろ、国家主席府で最大限の歓迎儀式を伴って開催された。この式典は、習近平国家主席がハノイに到着してから約4時間後の開催となった。
習近平国家主席専用車の”紅旗”と護衛車両が国家主席府に到着すると、グエン・フー・チョン書記長夫妻が出迎え、習近平夫妻と握手を交わした。
両首脳は、国旗掲揚儀式の登壇前に代表団の関係者をお互いに紹介し合った。式典では、軍楽隊が両国国家を演奏し、21発の祝砲が鳴り響いた。21発の祝砲は、最大限の祝意を表すものとされている。
国旗掲揚儀式が終わると、ベトナム人民軍儀仗隊が「書記長と国家主席の健康をお祈りします！」と叫んで、隊列を組んで行進をおこなった。
式典では両首脳が壇上で長時間話し込む様子が見られ、中国中央テレビの解説者は、式典での両首脳の親密な様子は、両首脳の関係が非常に良好であることを示していると述べた。
式典の後、グエン・フー・チョン書記長夫妻と習近平国家主席夫妻は国家主席府の階段で記念撮影をおこなった。その後、両首脳は共産党中央本部に移動して会談をおこない、両国関係の戦略的方向制について意見交換をおこなったとみられている。
ベトナムと中国は今回の習近平国家主席訪問を機に、国防、安全保障、省庁及び地方自治体同士の協力、司法、通信、発展戦略、貿易、投資、デジタル経済、グリーン開発、農産物輸出入、水路と海洋開発など様々な分野で数十におよぶ協力文書に署名するとみられている。
外務省のグエン・ミン・ブー副大臣は、今回署名が予定されている文書は、両国の行政機関、地方自治体、国民、企業が今後さらに効率的な協力関係を構築するための基礎になるとの見方を示す。ブー副大臣はまた、今回の習近平国家主席のベトナム訪問が多くの実践的な成果を上げ、両国関係を新たな段階に引き上げることを期待しているとも述べた。
習近平氏が国家主席としてベトナムを訪問するのは今回が3回目だ。専門家は、今回の習近平国家主席のベトナム訪問は、習近平主席のベトナムと越中関係に対する特別な配慮を示すものだと分析している。
今回の習近平国家主席のベトナム訪問には、中国共産党中央政治局の蔡奇氏、王毅外務大臣をはじめ多くの中国政府高官が同行している。
中国は長年にわたってベトナム最大の貿易相手国であり、ベトナムは中国にとってASEAN最大の貿易相手国である。税関総局によれば、2022年の両国の貿易総額は1756億USDに達しており、このうちベトナムからの輸出額が577億USD、ベトナムへの輸入額が1178.7億USDとなっている。
2023年10月20日時点で、中国はベトナムに4105件の投資プロジェクトを展開し、総投資額は265億USD以上で、ベトナムに投資している世界143ヶ国中、第6位となっている。
「中国とベトナムは新興国として、注目すべき経済発展を遂げている国です。両国の連帯と協力は、周辺地域と世界の発展の維持に貢献することになるでしょう」と在ベトナム中国大使館の熊波大使は述べた。
出典：12/12/2023 VNEXPRESS提供
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