ベトナムとスリランカ、関係を包括的パートナーシップへ格上げ
トー・ラム国家主席がスリランカ訪問
ベトナムのトー・ラム国家主席は5月8日、スリランカの首都コロンボの大統領府で、アヌラ・クマラ・ディサナヤカ大統領と会談を行った。
ディサナヤカ大統領は、トー・ラムこっか主席率いるベトナム高官代表団の国賓訪問を歓迎し、「両国関係史における重要な節目になる」と強調した。
「関係は過去最高水準」と評価
会談では、双方が両国情勢について説明するとともに、50年以上にわたる友好関係と多面的協力の発展を評価した。
両首脳は、
- 仏教文化という共通性
- 非同盟運動メンバーとしての立場
- 長年の政治的信頼関係
などが、両国関係の基盤になっているとの認識を共有した。
また、現在の二国間関係は「最も良好な発展段階にある」と評価し、今後さらに協力を拡大していくことで一致した。
防衛・海洋安全保障協力を拡大
双方は、政治的信頼をさらに高めるため、党・政府・議会・地方レベルを含む交流拡大で一致した。
防衛・安全保障分野では、
- 国連平和維持活動(PKO)訓練
- 情報共有
- 防衛技術移転
- 海洋安全保障
- サイバーセキュリティ
などで実務協力を強化する方針を確認した。
貿易額10億USD目標を設定
両首脳は、貿易・投資分野に大きな潜在力があるとし、近い将来に貿易額10億USD達成を目指すことで一致した。
トー・ラム氏は、ベトナムがスリランカ向けに、
- 食料品
- 農業機械
- 農産関連製品
などの供給を拡大する用意があると表明した。
一方、ディサナヤカ大統領は、スリランカ政府としてベトナム企業の投資を支援し、優遇政策を提供する考えを示した。
また、
- ハイテク農業
- 気候変動対応
- グリーン転換
- 農産物流通網
- 水産業
- デジタル転換
- 科学技術
などの分野で協力を進める方針も確認された。
直行便開設で人的交流拡大へ
両国は、文化・教育・人的交流を二国間関係の重要な柱に位置付けた。
特に、
- 観光協力
- 精神文化・仏教観光
- 大学・研究機関交流
を強化する方針で一致した。
また、両首脳はベトナムとスリランカを結ぶ直行便開設を推進することで合意した。
ディサナヤカ大統領は、ベトナムの主要大学によるスリランカ分校設立にも期待を示した。
国際問題でも連携確認
地域・国際情勢についても意見交換が行われ、双方は国連、非同盟運動、グローバルサウス関連枠組みなどで協力を継続する方針を確認した。
また、海洋安全保障と航行の自由維持の重要性を再確認するとともに、国連海洋法条約(UNCLOS)に基づく平和的紛争解決を支持する姿勢を示した。
関係を「包括的パートナーシップ」に格上げ
会談後の共同記者会見で、トー・ラム国家主席は、両国が関係を「包括的パートナーシップ」に格上げすることで正式合意したと発表した。
両国は今後、政治・防衛・経済・人的交流などあらゆる分野で、より包括的かつ実務的な協力を進めていく方針である。
また、トー・ラム国家主席は、ベトナム航空会社による直行便開設を歓迎し、「両国間協力を飛躍的に促進する突破口になる」と期待を示した。




















