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ベトナムで800万件超の携帯回線を利用制限 本人確認未完了のSIMを一斉停止

ベトナムで携帯電話SIMの登録状況を確認するユーザー
(C)THANH NIEN

ベトナムの大手通信事業者であるビナフォン(VinaPhone)とベッテル(Viettel)は6月15日、規定に基づく本人確認手続きを完了していない携帯電話回線に対し、一斉に「片方向利用停止(発信停止)」措置を実施した。

対象となった回線数は両社だけで800万件を超えており、政府が進める契約者情報の適正化とオンライン空間の安全対策が本格化している。

ビナフォンは約300万回線、ベッテルは500万回線超が対象

ビナフォンは15日午前9時から、科学技術省の通達第08号に基づき、本人確認が未完了となっている約300万回線に対して発信サービスを停止した。

対象回線では、

  • 音声通話の発信
  • SMS送信

が利用できなくなる一方、

  • 着信
  • SMS受信

は引き続き利用可能である。

一方、ベッテルも15日午前0時から同様の措置を開始した。

同社によると、今回発信停止の対象となった回線は500万件を超えるという。

ベッテルは今回の措置について、通信利用者の情報保護やネット空間の健全化を目的とした政府方針に基づくものであると説明している。

60日以内に認証すれば回線は復旧

今回の利用制限は段階的に実施される。

まず6月15日に発信停止となった利用者には、引き続き60日間の猶予期間が与えられる。

その期間内に本人確認を完了しなかった場合、8月15日からは発信・着信の両方が停止される「双方向停止」措置へ移行する。

さらに、双方向停止から5日後までに認証手続きを行わなかった場合、通信事業者は契約を解除し、電話番号を回収することになる。

通信各社によれば、本人確認が完了するとシステムが自動的に回線を復旧するため、次の期限まで待つ必要はないとしている。

VNeIDや通信アプリでオンライン認証も可能

ビナフォンでは、

  • My VNPTアプリ
  • VNeIDアプリ

を通じたオンライン認証を提供している。

電子身分証明レベル2(Level 2)のアカウントを保有する利用者は、自宅から手続きを完了できる。

また、全国のビナフォンおよびVNPT窓口でも対面手続きに対応しており、利用者は身分証明書を持参する必要がある。

ベッテルは全国5万か所で認証支援

ベッテルも、

  • My Viettel
  • Viettel Tammi
  • VNeID

など複数のオンライン認証手段を用意している。

さらに全国約5万か所の認証拠点を設置しており、

  • ベッテル店舗
  • 認定代理店
  • 提携小売店

で無料サポートを提供している。

高齢者や障害者向けには訪問対応も継続しており、専用ホットラインを通じて自宅で認証支援を受けることが可能である。

VNeID普及政策の一環として実施

今回の措置は単なる通信契約管理にとどまらず、ベトナム政府が進めるデジタル行政基盤整備の一環とみられる。

近年ベトナムでは、携帯電話契約情報と国民データベースの統合を進めており、匿名SIMや不正利用回線の削減を通じて、

  • オンライン詐欺対策
  • 個人情報保護
  • 電子行政サービスの普及

を推進している。

通信各社は、既に通知を受け取っている利用者に対し、早急に本人確認手続きを完了するよう呼び掛けている。

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