訪越外国人が増え続けるなか、ベトナム人自身は自国の何を誇り、何を勧めたいと考えているのでしょうか。Q&Meが2026年6月、ホーチミン市とハノイ在住の20~49歳男女200人を対象に実施した調査から、地元の視点が見えてきました。
外国人にとってのベトナムの魅力を尋ねると、「豊かで美味しい料理」を挙げた人が91%に達し、堂々の1位となりました。これは年齢、性別、都市を問わず一致した回答です。2位の「親切な人々」81%、3位「美しい自然」80%、4位「手頃な旅行費用」77%を大きく引き離しており、食こそがベトナム文化への最大の入口になっていることがわかります。
勧めたい料理ではフォーが66%で断トツの首位。うち43%が「真っ先に勧めたい一皿」と回答しました。続いてバインミー51%、ブンボーフエ33%、ブンチャー32%、コムタム28%と並びます。選んだ理由として多いのは「独特の風味」や「ベトナム文化を反映している」で、「見た目の良さ」は最下位。味とアイデンティティが推奨を支えています。
注目すべきは地域差です。ブンチャーはハノイ52%に対しホーチミン市は12%、逆にコムタムはホーチミン市44%に対しハノイ11%と、いずれも約4倍の開き。発信内容を地域に合わせて最適化する必要がありそうです。
一方、外国人が直面する壁として最も多く挙がったのは「魚醤・エビペーストの匂い」70%、次いで「箸での食事」58%、「屋台の衛生面」50%でした。「辛すぎる」はわずか12%に留まります。
食を入口に、地域性に寄り添う発信こそがインバウンド攻略の鍵となりそうです。
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黒川 賢吾 Kengo Kurokawa
Asia Plus創業者兼代表取締役。NTT、ソニー、ユニクロを経てベトナムで起業。ベトナム最大級のオンラインリサーチパネルを利用して年間200以上の調査をこなすリサーチのプロ。