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【社会】11年間逃亡を続けた殺し屋を逮捕

(C) VNEXPRESS

『注文』を受けてマフィアの幹部を殺害した殺し屋のグエン・バン・ソンは、逃亡を繰り返していたが、ビンズン省で開いた送別会でついに警察に捕まった。

ハティン省警察の記録によると2009年の9月にゲアン省出身で当時24歳だったグエン・バン・ソン容疑者は、ハティン省のある人物に雇われて、マフィアの幹部を殺害した。

ソン容疑者と15人の仲間がマフィア幹部の自宅を襲撃し、ナイフで刺して殺害したあと、別々に逃走した。その後、この事件の容疑者は次々と逮捕され刑に処された。ただ、ソン容疑者は国境を超えてラオスまで逃亡し、11年に及ぶ逃亡生活をスタートさせていた。

2年間の捜査によっても逮捕できなかったため、ハティン省警察はソンを殺人の容疑で全国に特別指名手配とすることを決めた。その後も捜査が続けられ、ソン容疑者がラオスに逃亡し偽名を名乗って働いていたことが判った。その後ソン容疑者はベトナムに戻り各地を転々として逃亡を続けた。

ソン容疑者は裏社会に多くの知り合いがおり、指名手配犯であるにもかかわらずどこへ行ってもマフィアと関係を持ち身を隠しながら犯罪行為に手を染めていた。ソン容疑者は、一つの場所に留まることをせず、常に場所を転々と移動していた。2020年だけでもこの男は、ダナン市、ダックラック省、ラムドン省、ホーチミン市、ビンズン省の5つの省と市に移動している。警察がこの男の兆候を見つけて確認のために近づこうとした時には、既に行方をくらませていることが多々あった。

2021年末、ビンズン省ジーアン市でソン容疑者が発見され、捜査本部は逮捕作戦を計画した。この当時容疑者は頭を剃り、肌は黒く、腕中に刺青があって11年前とは別人のような風貌だった。誤認逮捕を防ぐため、ゲアン省のソン容疑者の親戚のもとに捜査員が派遣され、人物の特定をおこなった。

(C) VNEXPRESS

「長年逃亡していた容疑者の容貌を確認することは容易ではありません。当時の捜査員達は引退しており、新しい捜査員たちはソンの現在の姿を確認するのに何日もかかりました。」とハティン省警察捜査課のファン・ティ・フイン・チャン少佐は話す。

多くの資料と証拠を検討した結果、ソンが11年前の殺人事件の容疑者に間違いないと確信した後で、ハティン省捜査本部の5人の刑事が1000㎞以上の距離を移動してビンズン省へやってきた。

地元の警察によるとソン容疑者はこの地域に来たばかりだが、既にマフィアの幹部として様々な違法行為に手を染めていた。

2022年1月4日の夜、ソン容疑者は、複数の兄弟分のマフィア幹部と数十人の子分を従えて、ジーアン市内のレストランで自分の送別会を開催した。ソン容疑者はその際、最近不穏な動きがあるので、明日には別の地域に移動すると発表した。そのとき、8人の私服刑事がこの地域の周り配置され、容疑者の動きを監視していた。送別会は深夜まで続き、ソン容疑者は5人乗り自動車を運転して帰途についた。

捜査部隊は、ソン容疑者の車の前後を挟むようにして車で移動した。数百メートル走って人通りの少ないエリアに差し掛かったところで、捜査隊は逮捕を強行することを決めた。前を走っていた車両が突然急停車して、前方をふさいだ。後ろから来た車両はソンの運転する車を挟み込むように停車し、身動きが取れないようにした。

捜査員によると、ソン容疑者はこのとき通常の事故だと勘違いして、話をするために車を降りようと考えていたと供述している。しかし、すぐにソン容疑者は自分が囲まれていることを察知し、車のドアをロックして立てこもった。

警察が車の周りを取り囲み出てくるように説得したが、ソン容疑者は出てくることを拒否し続けた。

捜査員は、最終的に車両のドアの窓を破壊してソン容疑者を逮捕することを決めた。8人の捜査員が4つのグループに分かれて、4か所のドアの窓を同時に破壊した。窓が破壊されるとソン容疑者は抵抗をあきらめて車から降り、捜査員によって逮捕された。

ソン容疑者は、2009年の殺人事件への関与を認めたため、詳しい捜査のためにハティン省警察に移送された。

「COVID-19の複雑な感染状況の中、犯人を逮捕するために、止まることなく何千キロも移動してきました。全捜査員がバインミーやミネラルウォーターを持参して捜査を続けました。時に空腹を感じたら数分間車を止めて食事をとり、その後また追跡を続けてきたのです。」とチャン少佐は話してくれた。

出典:19/01/2022 VNEXPRESS
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