ベトナム北中部に位置するゲアン省のヴィンで9月19日、記録的な大雨が降った。ヴィン観測所では8時間で約400mmの雨量を観測し、9月の1日雨量として1985年以来41年ぶりに過去の記録を更新した。
激しい雨によって市街地では道路が広範囲に冠水し、自動車やバイクが立ち往生するなど、都市生活にも大きな影響が出た。
8時間で約400mm、1985年の記録を更新
国家気象予報センターによると、ヴィン観測所では9月19日午前7時から午後3時までの8時間で399mmの雨量を観測した。
9月の観測記録では、これまで1985年9月10日に記録された387.9mmが最大だったが今回の雨量はこれを11.1mm上回り、9月として41年ぶりに記録を更新したことになる。
一方、ヴィンにおける年間を通じた1日雨量の最高記録は2019年10月16日の710mmである。この日は午前7時から午後1時までの6時間だけで470mmを記録しており、今回の雨量は年間最高記録そのものを更新したわけではない。
ヴィン市街地で道路冠水、車両の立ち往生も
19日朝から昼にかけて激しい雨が続き、ヴィン市街地では複数の道路が深く冠水した。
冠水した道路では自動車やバイクが立ち往生し、エンジンが停止する車両も相次いだ。場所によっては道路が30~60cm程度冠水したとの報告もあり、市内の交通に影響が出た。
また、マンションの地下駐車場に水が流れ込み、駐車していたバイクが浸水する状況も発生した。
今回の大雨は、単に気象観測上の記録を更新しただけではなく、都市部の排水能力を上回る規模の短時間豪雨となった。
大雨はゲアン省からハティン省に集中
気象当局によると、今回の大雨は低層の弱い北東風、熱帯収束帯の北側、上空の東風の擾乱という複数の気象条件が重なり、ゲアン省からハティン省にかけて狭い範囲に雨雲が集中して発生したことが要因である。
特に両省の東部を中心に雨が強まり、広い範囲で100~200mm程度の雨量を観測した。
19日夜から20日朝にかけても、ゲアン省とハティン省では40~80mm程度のまとまった雨が予想され、東部では局地的に200mmを超える可能性が示されていた。
中部各地でも大雨、20日にかけて次第に弱まる見通し
クアンチ省からフエ市にかけても20~50mm程度の雨が予想され、局地的には100mmを超える大雨となる可能性があった。
また、南部やラムドン省でも20~40mm程度の雨が予想され、局地的には100mmを超える地域があるとされた。
ゲアン省からフエ市にかけての大雨は、20日に入って次第に弱まる見通しとなっている。
今回のヴィンの雨量は、9月としては1985年以来となる記録である。約400mmという短時間の降雨は、市街地の道路や排水設備にも大きな負荷を与える規模であり、今後の都市排水対策を考える上でも注目される雨となった。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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