ベトナム国立気象予報センターは8日、北部に流入する寒気の影響により、続いていた猛暑が終息するとの見通しを発表した。
一方で、寒気の南下に伴い、北部および北中部では広範囲で大雨となる見込みで、一部地域では累積降水量が300mmを超える可能性があるとして警戒を呼びかけている。
北部の暑さは縮小、中部では猛暑継続
8日の時点で、北部の猛暑は紅河デルタ地域およびフートー省南部を中心に限定的となっている。
最高気温は35~37℃前後、一部地域では37℃を超える見込みである。
一方、中部ではタインホア省からクアンチ省にかけて厳しい暑さが続く予想だ。
最高気温は36~38℃、特に暑い地域では39℃を超える可能性もある。
8日夕方から寒気が南下
予報によると、寒気は8日夕方から夜にかけて北部山岳地帯へ到達し、その後、東北部や西北部の一部地域、さらに北中部へと影響を広げる見通しである。
8日夜以降、東北部とタインホア省では気温が下がり、過ごしやすい天候に変わるとみられている。
今回の寒気による最低気温は、東北部およびタインホア省で22~25℃前後、北部山岳地帯では21℃を下回る地域もある見込みである。
ハノイでも大雨と気温低下
ハノイ市では8日夕方から9日未明にかけて、雷を伴う大雨が予想されている。
局地的には非常に激しい雨となる可能性があり、8日夜からは暑さも和らぐ見込みである。
最低気温は23~25℃程度まで下がると予測されている。
一部地域で300mm超の豪雨予測
国立気象予報センターは、猛暑直後に寒気が流入することで大規模な降雨が発生すると警告している。
8日夕方から9日夜にかけて、西北部、フート省北部、トゥエンクアン省では大雨から非常に激しい雨となり、降水量は80~160mm、一部地域では300mmを超える可能性がある。
その他の北部地域でも20~50mm程度の雨が予想されており、局地的には100mmを超える豪雨となる見込みである。
また、北中部のタインホア省およびゲアン省では60~120mmの降雨が予想され、一部では200mmを超える可能性がある。
鉄砲水や土砂災害への警戒呼びかけ
今回の降雨では、北部および北中部で短時間に極端な豪雨が発生する恐れがある。
予報センターによれば、3時間で100mmを超える降雨が発生する可能性もあり、都市部での冠水、山間部での鉄砲水や土砂崩れの危険性が高まるとしている。
5月にも各地で記録的豪雨
北部では5月にも短時間集中型の豪雨が相次いだ。
代表例として、5月16日19時から22時にかけて発生したカオバン省ミンロン地区の豪雨では268.2mmの降水量を観測した。
また、同日の17時から19時にかけて、クアンニン省ケータウ地区では213.2mmの降水量を記録している。
エルニーニョ強化で異常気象リスク高まる
国立気象予報センターは、2026年末から2027年初頭にかけて、エルニーニョ現象が強い、あるいは非常に強い状態で発生する可能性が従来予測より高まっているとの見解を示した。
その影響により、今年の雨季は局地的な極端豪雨が増加する恐れがあり、特に短時間に集中する豪雨は洪水や土砂災害を引き起こす危険性が高いとして、各地に警戒を呼びかけている。



















