―― 最近、サドル付きの電動キックボードに乗る人が増えてきたように感じませんか? タクシーの中から見ていると、彼らが車の間をすり抜けて走っていて、あれは安全なのか気になってしまいます。
チュック ガソリンが値上がりしたので、バイクではなくこれら電動の乗り物の利用者が増えていますが、電動キックボードは現状、車道走行が法的に認められていないと考えられています。
―― そうですか。禁止規定があるんですか。
チュック 明確な禁止規定はありませんが、ベトナムの法律では交通参加が認められる車両を自動車、簡易車両、専用作業用車両に分類しています。
現在、当局は電動キックボードがこれらの定義や技術基準に合致しないとして、車路を走行できる車両には当たらないとの解釈を一般的に示しています。
―― なるほど。
チュック 電動バランススクーターや電動キャリーケースなども、同じような扱いになっています。
―― ああ、確かにそういうものも見かけたことがあります。もしそれらで車路を走ったらどうなるんでしょうか。
チュック スケートボードやローラースケート、またはそれらと類似の器具を車道で使用した場合は、最大で25万VND(約1500円)の罰金が科されるという規定があります。
実務上、当局が電動キックボード、電動バランススクーターおよび電動キャリーケースを、上記「類似の器具」と判断したうえで、この規定を適用した例が多数あります。
―― 確かに、それらの乗り物でベトナムの車道をスピードを出して走れば、非常に危険ですね。
著者紹介:Phan Dang Hoang Truc ファン・ダン・ホアン・チュック
長島・大野・常松法律事務所ホーチミン・オフィスのパラリーガル。2019年ホーチミン市法科大学卒業。2024年名古屋大学大学院法学研究科博士取得。法令リサーチ等弁護士の業務のサポートを担当。
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