ベトナムビジネスならLAI VIENにお任せください!入国許可、労働許可証、法人設立、現地調査、工業団地紹介などあらゆる業務に対応します!お気軽にご相談ください!

ベトナムとポーランドが戦略的パートナーシップ締結 貿易額60億USD目標、投資・航空・観光で連携強化

ベトナムのレ・ミン・フン首相とポーランドのドナルド・トゥスク首相
(C)THANH NIEN

ベトナムとポーランドは2026年10月26日、両国関係を「戦略的パートナーシップ」に格上げする共同声明を発表した。ベトナムのレ・ミン・フン首相とポーランドのドナルド・トゥスク首相がハノイで会談し、経済・貿易・投資をはじめ、教育、観光、人的交流など幅広い分野で協力を強化することで一致した。両国は二国間貿易額を2030年までに60億USDへ引き上げる目標も掲げた。

76年以上の友好関係を戦略的パートナーシップへ

10月26日午前、ベトナム政府庁舎でトゥスク首相の公式訪問に伴う歓迎式典が開かれ、その後、レ・ミン・フン首相との首脳会談が行われた。

レ・ミン・フン首相は、両国が76年以上にわたり友好関係と多方面での協力を積み重ねてきた伝統的な友好国であると強調した。また、ベトナムの独立と南北統一に向けた闘争、さらに現在の経済・社会発展に至るまで、ポーランド政府と国民から受けてきた支援に謝意を示した。

ベトナムにとってポーランドは、中東欧地域における最優先級のパートナーの一つである。フン首相は今回の訪問が両国関係の新たな協力段階を切り開く重要な機会になるとの認識を示した。

一方、トゥスク首相は、ベトナムが東南アジアにおけるポーランドの主要パートナーであり、アジア全体でも重要な協力相手であると述べた。両国は戦争を経て復興と国家発展を成し遂げた経験を共有しているとし、こうした共通点が関係強化の基盤になるとの考えを示した。

両首脳は、既存の協力枠組みの実効性を高める方針でも一致した。具体的には、経済協力に関するベトナム・ポーランド政府間委員会の会合を再開するほか、外務次官級の政治協議を定期的に継続する。

二国間貿易額、2030年に60億USDを目指す

経済・貿易・投資分野では、両国の貿易額が2025年に約40億USDとなり、2024年比で14.8%増加したことを評価した。一方、両首脳は現状の貿易規模が両国の潜在力や期待に十分見合っていないとの認識を共有し、2030年までに二国間貿易額を60億USDに引き上げる目標を掲げた。

その実現に向け、欧州連合(EU)市場と東南アジア諸国連合(ASEAN)市場へのアクセス拠点としての地理的優位性を相互に活用する。両国企業が相手国市場へ進出しやすくなるよう、優遇的な事業環境の整備も進める方針だ。

また、双方の市場で存在感を示す象徴的な「旗艦プロジェクト」の実現も重視する。具体例として、ベトナムのIT企業FPTソフトウェアによるポーランドでの投資案件が挙げられた。

両首脳は、ポーランド航空(LOT)が両国間の直行便を再開したことも歓迎した。航空アクセスの改善は、ビジネス往来や観光交流の拡大につながることが期待される。

EUとの投資協定批准や水産物輸出も議題に

レ・ミン・フン首相は、ポーランドがベトナム・EU投資保護協定(EVIPA)を批准したことに謝意を示した。そのうえで、残るEU加盟国の議会でも早期批准が進むよう、ポーランドが働きかけを続けることを求めた。

EVIPAの発効に向けた取り組みは、両地域の企業にとって透明性と安定性の高い事業環境を整えるうえで重要となる。

さらに、ベトナム産水産物に対するEUの違法・無報告・無規制(IUU)漁業に関する警告措置、いわゆる「イエローカード」の解除に向け、欧州委員会への働きかけを強めるよう要請した。

両国は、ベトナムが競争力を持ち、ポーランド側にも需要がある品目について、取引の拡大とEU市場への浸透を促すことでも協力する方針である。

ベトナム人コミュニティーと地域間交流を重視

人的交流と地方間協力も会談の重要なテーマとなった。

レ・ミン・フン首相は、ポーランドが現地在住のベトナム人コミュニティーに対し、居住、学習、就労、社会への統合を進める環境を整えてきたことに感謝を表明した。今後もベトナム人が安心して生活し、ポーランド社会に溶け込みながら同国の発展に貢献できるよう、支援の継続を求めた。

また、ベトナム人コミュニティーが両国の国民をつなぐ架け橋として役割を果たすことへの期待も示した。

トゥスク首相は、故郷グダニスクで過ごした青年時代からベトナムに親しみを感じてきたと語った。また、フエ、ミーソン、ホイアンの文化遺産保全に大きく貢献した建築家カジミェシュ・クフィアトコフスキ氏(通称カジック)の記念碑を、ベトナムが建立・維持していることに謝意を示した。

両首脳は、地方自治体間の協力を後押しし、両国の人々の交流と相互理解を深めることでも一致した。

国際問題や南シナ海の平和と安定でも協調

地域・国際情勢について、両国はあらゆる紛争を国際法の基本原則と国連憲章に沿った平和的手段で解決すべきだとの立場を確認した。各国の独立、主権、領土保全を尊重し、武力の行使や威嚇を避けるとともに、関係当事者の正当な利益を考慮する必要性を強調した。

また、国際機関や多国間フォーラムにおいて、引き続き緊密に連携し、相互に支持する方針を示した。

南シナ海問題では、平和、安定、安全、航行・上空飛行の自由を維持する重要性を再確認した。紛争は国際法、特に1982年の国連海洋法条約(UNCLOS)に従って平和的に解決すべきだとした。

さらに、2002年の「南シナ海における関係国の行動に関する宣言(DOC)」を全面的かつ効果的に履行するとともに、実効性のある南シナ海行動規範(COC)を早期に策定することの重要性も確認した。

教育・観光分野で協力文書に署名

首脳会談後、両国はベトナム・ポーランド戦略的パートナーシップの樹立に関する共同声明を採択した。

また、今回の訪問に合わせ、両首相の立ち会いのもと、高等教育と観光の2分野で二国間協力文書の交換式が行われた。

今回の格上げを通じ、両国は従来の友好関係を基盤に、貿易・投資の拡大に加え、人材交流や観光、国際問題での協調を一段と深める方針である。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
ベトナム進出支援LAI VIEN

【ACCESS 独自取材】
ベトナムビジネスの深掘り特集

現場の一次情報から、市場の核心に迫る。
週刊ACCESSが厳選した独自コンテンツ。

最新の特集記事一覧を見る >