ベトナム南部では、強いエルニーニョ現象の影響により、2026年の雨季が例年より10~20日短く終了する可能性がある。ベトナム南部気象台が発表した季節予報によると、今後3カ月の降水量は平年を下回り、平均気温は平年より0.8~1.2℃高くなる見通しである。
現在のエルニーニョは非常に強い状態にあり、さらに勢力を強め、11月ごろにピークを迎える可能性がある。過去に記録的なエルニーニョとなった2015~2016年を上回る規模となる可能性も指摘されている。
すでに南部で高温・少雨傾向
エルニーニョの影響は、すでにベトナム南部の天候に表れている。
ベトナム南部気象台によると、2026年6月の平均気温は平年より0.9~1.7℃高く、タンソンホアでは最高気温37℃を記録した。
7月も平均気温は平年を0.6~1.3℃上回り、ビエンホアでは月間最高気温36.3℃を観測した。
一方、降水量は平年並みから平年を下回る地域が多かった。
ホーチミン市周辺でも降水量の不足が目立ち、6月にはコンダオで平年を196.6ミリ下回ったほか、7月にはベンカットで約105ミリ不足した。
7月の南部全体では、カントー市で平年より140.8ミリ少ない降水量となり、地域内で最大の不足幅となった。
スーパー・エルニーニョ、11月ごろピークか
ベトナム南部気象台は、今回のエルニーニョについて、今後さらに勢力を強め、2026年11月ごろにピークを迎える可能性があると予測している。
さらに、その強度は2015~2016年に発生した記録的なエルニーニョを上回る可能性もあるとしている。
エルニーニョが強まれば、南部では高温や降水量の減少が続く可能性があり、農業や水資源などへの影響にも注意が必要となる。
雨季は11月上旬~中旬に終了の見込み
今後3カ月の南部地域の総降水量は、平年を30~100ミリ程度下回る可能性があり、平年比で約10%少なくなると予測されている。
10月末ごろから南西モンスーンが次第に北東モンスーンへと切り替わり、雨季は11月第1週から第2週ごろに終了する見込みである。
これは平年と比べて10~20日早いタイミングとなる。
雨季の終了が早まれば、乾燥や水不足への警戒期間が長くなる可能性があるため、今後の降水量の推移が注目される。
南シナ海では3~6個の台風・熱帯低気圧か
一方、今後3カ月の南シナ海では、3~6個程度の台風または熱帯低気圧が発生する可能性がある。
発生数は平年並みから平年をやや下回る水準と予測されているものの、南部沿岸の海域に影響を及ぼす台風や熱帯低気圧については引き続き注意が必要である。
9月にも局地的な猛暑の可能性
今後3カ月の平均気温は、平年より0.8~1.2℃高くなる見通しである。
特に9月には、一部地域で局地的に非常に暑くなる日が発生する可能性がある。
強いエルニーニョの影響が続けば、2026年のベトナム南部では、雨季の短縮と高温傾向が同時に進む可能性がある。ホーチミン市を含む南部では、今後の気温と降水量の変化に加え、水資源や生活への影響にも注意が必要となりそうだ。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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