ベトナム北部で9月末、広範囲にわたって厳しい暑さとなり、ハノイでは最高気温38.4℃を記録した。9月30日は北部の中部・平野部から中部ベトナムにかけて35~37℃の地域が広がり、一部では37℃を超えた。
一方、気象当局によると、北部では今後、広範囲の猛暑が発生する可能性は低く、発生しても1~2日程度の短期間となる見通しである。ただし、中部では11月ごろまで広範囲の暑さが発生する可能性がある。
ハノイのランで38.4℃、北部各地で37℃超え
国立気象予報センターによると、9月30日、北部の中部・平野部、フートー省南部、さらにタインホア省からダナンにかけて暑さが広がった。
日中の最高気温は35~37℃が一般的で、一部では37℃を超えた。
主な観測地点では、フートー省マイチャウで37.4℃、ハノイのラングで38.4℃、ハイフォンのハイズンで37.2℃、タインホア省ホイシュアンで37.3℃、ゲアン省クイホップで37.4℃を記録した。
この日の最高気温では、ハノイのラン観測所が全国で最も高い38.4℃となった。
10月1日も同じ地域で暑さが続き、ハノイでは屋外を移動したり、屋外で仕事をしたりする市民から、暑さによる疲労を訴える声が聞かれた。
低気圧の影響で9月末に暑さが強まる
国立気象予報センターの天気予報部門を率いるグエン・バン・フーン氏によると、今回の暑さは、北部にある低圧帯の影響によるものである。
低圧帯の軸は北緯25~27度付近に位置し、北東からの寒気が流れ込む前に北部と中部ベトナムに影響を及ぼしたという。
フーン氏は、9月に暑くなること自体は珍しい現象ではないと説明している。
ただし、10月以降、年末までの北部では広範囲の猛暑が発生する可能性は低いとみている。仮に発生した場合でも、1~2日程度の短期間の暑さになる可能性が高く、特に10月に集中するとみられる。
一方、中部ベトナムでは11月ごろまで、広範囲で暑さが発生する可能性がある。
エルニーニョが9月中旬に「非常に強い」水準へ
今後の天候を左右する要因として、エルニーニョ現象も注目されている。
フーン氏によると、エルニーニョ現象は9月中旬までに+2.1度まで上昇し、「非常に強い」強度の水準に達した。
9月中旬時点で更新された予測では、2026年10~12月にエルニーニョが「非常に強い」状態となる確率は98%とされている。
これは前月の同じ期間を対象とした予測より5ポイント上昇した。一方、「強い」程度にとどまる確率は2%となっている。
台風は平年より少なくてもベトナムへの影響は残る
エルニーニョの影響により、年末までの台風活動は平年より少なくなる傾向が予想されている。
ただし、台風がベトナムに影響を及ぼす可能性がなくなるわけではない。海域だけでなく陸地にも影響する可能性があり、特に中部ベトナムが影響を受ける地域として挙げられている。
台風の数だけを見るのではなく、どの地域に接近・上陸するかについて引き続き注意が必要となる。
10月の中部は降雨不足にも注意
降雨についても、地域によって異なる傾向が予想されている。
10月には中部、中央高原、南部で平年を下回る降水量となる可能性があり、特に中部で不足幅が大きくなるとみられている。
降水量の不足は、平年比で20~40%程度となる可能性がある。
一方で、中部では10月と11月が本格的な雨季に当たる。フーン氏は、今年の台風・洪水シーズンがまだ終わったわけではないと指摘している。
今後の注目点は、雨季の中心となる時期に中部で降雨不足が予想されていることである。
北部では9月末に厳しい暑さが戻ったものの、今後は大規模な猛暑が続く可能性は低いとみられる。一方、中部では台風や大雨だけでなく、雨季における降雨不足にも注意が必要となりそうである。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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