トー・ラム書記長兼国家主席がタイ公式訪問へ
ベトナム外務省のグエン・マイン・クーン副大臣は、トー・ラム書記長兼国家主席夫妻によるタイ公式訪問について、「両国関係を新たな高みに引き上げる重要な契機になる」との見解を示した。
今回の訪問は、トー・ラム国家主席が新たな役職就任後、初めてASEAN加盟国を訪問するものであり、さらに両国関係が2025年に「包括的な戦略的パートナーシップ」へ格上げされた直後という点でも特別な意味を持つ。
クーン副大臣は、今回の訪問がベトナムによるタイおよび東南アジア地域重視の姿勢を示すものだと強調した。
政治的信頼強化と経済連携拡大を期待
ベトナムとタイの首脳は今回の訪問を通じ、新たな協力枠組みの具体化に向けた幅広い協議を行う見通しである。
クーン副大臣は、世界情勢や地域環境が急速に変化する中、戦略対話や政策協調、高官交流の維持が極めて重要だと指摘した。
経済分野では、
- 貿易
- 投資
- ロジスティクス
- サプライチェーン連携
などで新たな進展が期待されている。
さらに、
- デジタル転換
- グリーン経済
- 循環型経済
- 再生可能エネルギー
- イノベーション
- 産業転換
といった新分野での協力余地も大きいとしている。
ASEAN・メコン連携でも重要な役割
ベトナムとタイは、ASEAN域内経済統合やメコン地域協力においても重要な役割を担っている。
クーン副大臣は、インフラ接続や域内貿易、人の往来拡大などを通じ、地域連携をさらに強化していく考えを示した。
また、
- 航空ネットワーク拡大
- 観光協力
- 青年交流
- 学生交流
- 地方自治体間交流
なども両国関係の社会的基盤強化につながると期待されている。
「ASEANで最も活発かつ実効的な関係の一つ」
クーン副大臣は、ベトナムとタイの外交関係樹立から約50年が経過する中で、両国関係はASEAN内でも特に活発で実効性の高い二国間関係へ発展したと評価した。
2025年の包括的な戦略的パートナーシップへの格上げは、高い政治的信頼関係と、協力深化への強い意思を示すものだとしている。
タイはASEAN最大の対ベトナム貿易相手国
経済協力は両国関係の中核となっている。
2025年の両国間貿易額は220億USDを超え、タイはASEAN域内でベトナム最大の貿易相手国となっている。
またタイ企業は、
- エネルギー
- 加工産業
- 小売
- ロジスティクス
- インフラ
など幅広い分野でベトナムへ大規模投資を進めている。
安全保障・人的交流も深化
国防・安全保障分野では、
- 越境犯罪対策
- 麻薬取引対策
- 人身売買対策
- サイバーセキュリティ
などで協力が深化している。
文化・教育・観光交流も拡大しており、現在両国では約20組の姉妹都市関係が結ばれている。
タイ在住ベトナム人コミュニティも両国友好の重要な架け橋となっているほか、タイ国内に残るホーチミン主席関連史跡も歴史的・象徴的な存在として位置付けられている。
クーン副大臣は、「良好な友好関係と高い政治的信頼を基盤に、両国は包括的な戦略的パートナーシップをさらに実質的かつ深化したものにできる」と強調した。



















