税務総局が緊急通達、全国に監査強化を指示
ベトナム税務総局はこのほど、各地方税務局および大企業税務局に対し、石油製品販売における税務違反の監査・摘発を強化するよう「緊急通達」を発出した。
一部企業において「異常な兆候」が確認されたことを受けた措置である。
中東情勢で価格乱高下、違反リスク高まる
税務総局によれば、中東における紛争激化や主要輸送ルートの供給途絶リスクにより、世界の原油価格は急騰。これに伴い、国内のガソリン・石油価格も大きく変動している。
特に3月は小売価格の調整が5回実施され、市場の変動が激しかった。
こうした状況下では、
- 税務違反
- インボイス(電子請求書)に関する不正
が発生するリスクが高まると指摘されている。
なお本対応は、ブイ・タイン・ソン副首相による、石油分野における密輸・商業不正対策の指示に基づくものである。
価格改定前後で販売量に不自然な変動
電子インボイスのデータ分析の結果、一部企業に以下のような異常が確認された。
- 価格改定の前後で販売量が大きく変動
- 特定企業では、値上げ前2日間の販売量が、値上げ後2日間の3倍以上
税務総局は、これらが税務管理上の高リスク要因であると指摘している。
重点監査項目:売上・在庫・インボイスを徹底照合
各地の税務当局には、以下のデータを重点的に精査するよう指示が出された。
- 税務申告内容
- 電子インボイス
- 販売数量・売上高
- 在庫状況
特に、価格改定の前後における変動を重点的に分析する。
VAT・環境税、インボイス発行を厳格チェック
監査では以下が重点対象となる。
- 付加価値税(VAT)および環境保護税の申告・納付状況
- 2026年1月~3月の各販売取引における電子インボイス発行の適正性
また、日別の販売数量とインボイス発行数の整合性や、会計帳簿と実際の出荷量の突合も実施される。
在庫・物流・大口取引も重点確認
さらに以下の項目についても詳細に検査される。
- 日次・シフト別の在庫管理
- 出入庫記録および関連証憑
- 大量購入顧客の輸送手段・保管能力
- 売買契約および引渡条件
特に異常な大口取引については、実態の裏付け確認が求められる。
買い占め・価格操作には厳格対応
通達では以下の違反行為に対し、厳正に対処する方針が示された。
- 買い占め・出荷制限による価格操作
- 実態と異なるタイミングでのインボイス発行
- 関連企業間での利益移転
- インボイス未発行・不完全発行
重大な違反については、関係当局への送致も含めて対応する。
4月中に監査完了、結果報告を義務化
今回の監査は4月中に実施・完了する計画である。
各税務当局は、
- 追徴課税額
- 罰金額
- 主な違反類型
- 管理上の課題
などを取りまとめ、税務総局へ報告する必要がある。
また、監査を実施できない場合は、その理由を明確に説明することが求められている。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
ベトナム進出支援LAI VIEN



















