ベトナムのレ・ホアイ・チュン外相は22日、フィリピン・マニラで開催された第59回ASEAN外相会議および関連会合に合わせ、中国の王毅外相と会談した。両外相は、経済・貿易、投資、インフラ整備、科学技術など幅広い分野で戦略的協力をさらに深化させる方針で一致した。
国際情勢を踏まえ協力強化で一致
王毅外相は、国際情勢が複雑化し、安全保障や経済発展を取り巻く環境が厳しさを増す中、ベトナムと中国が団結と協力を一層強化し、互いを支え合うことが重要だと強調した。
また、新興国の正当な利益を守り、地域と世界の平和や安定、協力の促進に共同で貢献していく考えを示した。
ベトナム「対中関係は外交の最優先事項」
これに対し、レ・ホアイ・チュン外相は、中国との関係発展はベトナム外交における戦略的選択であり、最優先事項の一つであるとの立場を改めて表明した。
さらに、中国の経済成長モデルの転換や科学技術の発展、イノベーションの推進、グリーントランスフォーメーション(GX)などの経験を共有したいとの考えを示した。
貿易・投資・インフラ連携を拡大
両外相は、両国首脳がこれまでに合意した内容を着実に実行するとともに、高官レベルの交流を継続し、「戦略的意義を持つベトナム・中国運命共同体」の構築を一層推進することで一致した。
また、経済・貿易、投資、インフラ接続、科学技術、教育・人材育成、人的交流など幅広い分野で協力を拡大し、より均衡が取れた持続可能で相互利益となる関係を目指す方針を確認した。
中国市場のさらなる開放を要請
ベトナム側は、中国に対し、特にベトナム産農産物の輸入拡大を要請したほか、両国企業の事業活動を円滑化するための環境整備を求めた。
また、中国市場への輸出促進を目的とするイベント「巨大市場との共有:中国向け輸出」のテーマ国としてベトナムを支援するよう求めた。
経済協力の深化が今後の焦点
今回の会談では、政治・外交関係の維持に加え、経済連携や先端技術分野での協力拡大が重要なテーマとなった。
中国はベトナムにとって最大の貿易相手国である一方、ベトナムは対中輸入への依存度も高い。今後はインフラ整備やサプライチェーン、科学技術分野での協力を進める一方、ベトナム側にとっては農産物輸出の拡大や貿易の均衡化が重要な課題となりそうだ。



















