ベトナムとタイは、二国間の経済・貿易関係をさらに強化し、貿易額250億USDの達成を目指す方針を確認した。両国首脳は、経済間の接続性を高める具体的な協力事業を推進するとともに、将来的には500億USDへの拡大を目指す考えを共有している。
2026年に外交関係樹立50周年を迎えた両国は、経済に加えて教育、観光、安全保障など幅広い分野で関係を深めている。
外交関係50周年、包括的な戦略的パートナーシップを強化
ベトナムのトー・ラム書記長兼国家主席は8月7日、公式訪問のためベトナムを訪れているタイのソポン・ザラム国会議長とハノイで会談した。
今回の訪問は、ベトナムとタイが外交関係樹立50周年を迎える中で行われたものである。両国は近年、関係を包括的な戦略的パートナーシップへと格上げしており、2026~2031年を対象とする行動計画の実施を進めている。
トー・ラム書記長は、両国関係が政治、経済、貿易など幅広い分野で発展していることを評価し、タイ国会が二国間協力の推進に果たす役割にも期待を示した。
二国間貿易250億USD、さらに500億USDを目指す
今回の会談で特に注目されるのが、両国経済のさらなる接続強化である。
両首脳は、経済間の接続性を高める「三つの接続」戦略を具体化するとともに、具体的な協力プログラムやプロジェクトを効果的に実施することで、二国間の経済関係を一段と強化する方針で一致した。
貿易については、より均衡が取れ、持続可能な形で拡大させ、二国間貿易額250億USDの達成を目指す。さらに、その先の目標として500億USDへの拡大も視野に入れている。
ベトナムとタイの経済関係が拡大する中、両国は貿易だけでなく、企業による相互投資の促進にも取り組む。両首脳は、それぞれの国の企業が相手国で投資を拡大しやすい環境を整備することで一致した。
タイ企業の対ベトナム投資にも期待
タイ側は、ベトナムとの包括的な戦略的パートナーシップを重視しており、今後は特に経済、貿易、教育、観光などの分野で協力を拡大したい考えを示した。
両国には地理的な近接性に加え、メコン地域を通じた経済的なつながりもある。今後、物流やサプライチェーンなどの連携を深めることで、両国企業の事業機会がさらに拡大することが期待される。
ベトナム側にとっても、タイはASEAN域内における重要な経済パートナーの一つであり、タイ企業によるベトナムへの投資拡大は、両国の経済関係を支える重要な要素となる。
経済だけでなく教育・観光でも協力拡大
タイ側は経済・貿易に加え、教育や観光など幅広い分野でベトナムとの協力を強化する意向を示した。
また、両国は国防・安全保障分野での協力を継続するとともに、国境を越えた犯罪への対策でも緊密に連携する方針である。
さらに、ASEAN、メコン地域協力、国連などの地域・国際的な枠組みにおいても協力を継続し、地域の平和、安定、発展に貢献していく考えを確認した。
在タイ・ベトナム人コミュニティも両国関係の橋渡し役に
会談では、タイに暮らすベトナム人コミュニティの役割についても意見が交わされた。
トー・ラム書記長は、在タイ・ベトナム人コミュニティが両国国民の交流を支える重要な架け橋になっていると評価。タイ政府や関係機関に対し、ベトナム人が安定した生活を送り、両国の友好関係に積極的に貢献できるよう、引き続き環境整備を進めるよう求めた。
ASEAN域内の経済連携強化にもつながるか
ベトナムとタイは2026年に外交関係樹立50周年を迎え、次の50年を見据えた関係強化を進めている。
特に二国間貿易を250億USDまで拡大し、さらに500億USDを目指すという目標は、両国の経済関係を新たな段階へ引き上げる象徴的な目標となる。
今後は、企業間の投資拡大や物流・サプライチェーンの連携など、今回確認された方針を具体的なビジネスにつなげられるかが焦点となる。ベトナムとタイの経済関係の深化は、両国間だけでなく、ASEAN域内のサプライチェーンや企業活動にも影響を与える可能性がある。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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