「西遊記」の登場人物が馬とともに道路を移動
ホーチミン市で9月20日、「西遊記」の登場人物に扮した4人が、実物の馬とともに自動車専用車線を移動する様子を撮影した動画がSNS上で拡散し、話題となった。
映像には、三蔵法師役の人物が白馬に乗り、その前を孫悟空役が歩き、猪八戒役が馬の手綱を持ち、沙悟浄役が荷物を担いで後ろを歩く姿が映っていた。
一行はホーチミン市タンアンホイ街区を通るファンバンカイ通りで、コンクリート製の中央分離帯に近い自動車専用車線を歩いたり、馬に乗った状態で移動していた。
動画撮影ではなく、故人の遺志による葬送
当初、SNSでは「動画撮影のための演出ではないか」「再生回数を稼ぐための企画ではないか」といった見方も出ていた。
しかし、当局が確認したところ、実際には故人の遺志をかなえるために行われた葬送であったことが分かった。遺族と葬儀サービス会社が協力し、西遊記の登場人物に扮した一行と馬を伴って葬送を行っていたという。
故人の希望を尊重し、家族が最後の願いをかなえようとしたこと自体は理解できるものの、問題となったのはその移動経路である。
大型車も進路変更、事故につながる危険も
現場となった道路は、自動車や大型車両の交通量が多い幹線道路である。
中央分離帯付近を人と馬が移動したことで、複数のトラックやトレーラー、乗用車などがそれを避けるために車線変更を余儀なくされたとされる。馬を含む集団と高速で走行する車両が同じ車線上で接近する状況は、交通事故につながる危険性もある。
今回の件について、当局は葬送という目的や故人の遺志を尊重する一方、実際の道路上で行われた行為については交通ルールに従う必要があると指摘している。
葬送や行事でも交通安全を優先
当局は、葬儀や宗教的な儀式、家族に関する行事などを道路上で行う場合についても、安全な経路を事前に選び、交通法規を守るよう呼びかけている。
また、通常とは異なる形で道路を使用する必要がある場合には、事前に地方当局や交通警察に相談し、必要に応じて交通整理などの支援を受けることも推奨している。
「故人の最後の願いをかなえたい」という遺族の思いと、「道路を利用するすべての人の安全を確保する」という交通ルールは、別の問題として考える必要がある。
警察は現在、関係者から事情を聞くなどして事実関係を確認しており、関係者の責任についても法令に基づいて処理する方針である。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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