ホーチミン市「合成麻薬」108kg密売事件、元DJ女性に死刑判決
「DJホアイ」を首謀者と認定
ホーチミン市人民裁判所は5月7日、合成麻薬108kgを密売・保管・使用組織化した事件の裁判で、グエン・ティ・ホアイ被告(31、通称DJホアイ)に死刑判決を言い渡した。
ホアイ被告は、「違法麻薬売買」「違法麻薬所持」「違法麻薬使用組織」の3罪に問われていた。
また、共犯のタック・ホアン・ミン被告には、「違法麻薬売買」および「違法麻薬使用組織」の罪で終身刑が言い渡された。
このほか6人の被告にも、違法麻薬売買罪で8年から終身刑までの判決が下された。
裁判所は、ホアイ被告について「事件の首謀者かつ中心人物」であり、特に大量の麻薬取引に関与したとして、最も重い責任を負うと認定した。
カンボジアで麻薬組織関係者と接触
捜査資料によると、ホアイ被告は2020年にDJとして働くためカンボジアへ渡航した。
その後、「ジン」と名乗る人物(身元不明)と交際関係になり、2022年には同人物が「ハッピーウォーター」と呼ばれる合成麻薬の包装作業を行っていることを知ったという。
ホアイ被告は、カンボジア国内の倉庫で麻薬包装や輸送管理の帳簿業務を担当し、月額5000万VNDの報酬を受け取っていた。
ホーチミン市で麻薬製造・包装
2023年1月初旬、ホアイ被告は甲状腺治療のためベトナムへ帰国した。
その後、ジン側は麻薬粉末をベトナムへ送り、ホアイ被告がホーチミン市内で「ハッピーウォーター」として包装加工し、組織側へ引き渡していた。
報酬は1袋当たり2USDだったという。
2023年2月から6月5日までの間、ホアイ被告は複数の共犯者を雇い、麻薬包装作業を手伝わせていた。
グループはホーチミン市5区の住宅を借り、麻薬の原料や漢方薬の一種を受け取って麻薬混合作業や包装作業を実施していた。
「Deadpool」などブランド名で販売
捜査当局によると、グループは「Chali」「Deadpool」「Coffee」「Crispy Fruit」などの名称を付けた「ハッピーウォーター」を市場へ流通させていた。
押収・認定された麻薬は、メタンフェタミン、MDMA、ニメタゼパム、ケタミンなど合計108kg超に上る。
ホアイ被告は、この麻薬取引によって総額約38億VNDの利益を得ていたとされる。
麻薬使用の場も提供
さらに、2023年6月2日から4日にかけて、ホアイ被告はホーチミン市1区ベンタイン街区の住宅で、共犯者らに麻薬を使用させていたことも認定された。
捜査機関は同住宅から58.5gの各種麻薬も押収している。
裁判所は、被告グループによる行為について「社会に極めて危険な犯罪」であり、厳罰が必要だと判断した。



















