ベトナムで従来型ガソリン販売終了
ベトナム商工省の通達第60号に基づき、6月1日から全国で従来型の無鉛ガソリンの流通が正式に終了した。
今後、消費者が利用できるガソリンは以下の3種類となる。
- E5 RON92-II
- E10 RON95-III
- E10 RON95-V
これにより、これまで販売されていたRON95やRON97などの従来型ガソリンは市場から姿を消し、ベトナムは本格的なバイオ燃料時代へ移行することになる。
RON95は「E10 RON95」へ変更
2025年11月7日に公布された商工省通達第50号では、2026年6月1日から全国で販売される無鉛ガソリンをE10へ移行することが定められていた。
この制度変更により、これまで販売されていたRON95は、10%の燃料用エタノールを混合したE10ガソリンとして販売される。
一方、E5 RON92については2030年12月31日まで継続販売される予定である。
商工省は今後も経済状況や技術動向、市場需給、価格変動などを踏まえながら制度を調整するとしており、必要に応じて新たな燃料製品を市場へ投入する可能性も示している。
エネルギー安全保障と環境対策が目的
商工省によると、今回の移行は以下の政策目標を達成するためである。
- 国家エネルギー安全保障の強化
- 環境保護の推進
- 持続可能な発展への貢献
- 消費者利益の確保
- グリーンエネルギー転換への対応
同省は、E10ガソリンの利用が温室効果ガス排出削減やエネルギー源の多様化につながると説明している。
また、利用者に対しては、自動車メーカーやバイクメーカーの推奨に従い、適切な車両メンテナンスを行うよう呼びかけている。
安定供給と品質管理を強化
商工省は今後、地方政府や石油関連企業と連携しながらE5・E10ガソリンの安定供給を確保する方針である。
具体的には、
- 需給動向の監視
- 価格変動の管理
- 混合設備の運用状況確認
- 品質検査の強化
- 保管・輸送・販売段階での監督強化
などを実施する。
また、企業による混合設備や貯蔵タンク整備への投資を後押しするため、関連制度の見直しも進めるとしている。
E10は従来ガソリンより安価
6月1日時点のペトロリメックスの小売価格によると、第1地域ではE10 RON95-IIIの価格は1リットル当たり23,660VNDとなっている。
これは同等グレードの従来型ガソリンと比べて490VND(約2.07%)安い水準である。
価格面でも一定のメリットがあることから、政府は利用者の理解促進と普及拡大を進めていく方針だ。



















