2023年4月の輸出額と輸入額は前年同期比でそれぞれ17.1%と20.5%減少した。
これは、統計総局が最近になって発表した数字で、4月の輸出総額は275.4億USDとなっている。この数字は前月から7.3%の減少で、前年同期比では17.1%の減少となっている。2023年4月までの累計輸出額は1085.7億USDで、前年同期から11.8%減少している。このうち工業製品が961億USDで全体の88.5%を占めている。
商工省によれば2023年第1四半期には電子部品、コンピューター、携帯電話、縫製品などの主要輸出品目の輸出額が軒並み減少した。先週初めに商工省は、前年同期と比べて輸出額が減少している原因は主要な輸出先国の経済的要因にあると分析し、インフレ率が上昇し、特に必需品以外の製品の購買需要が減少していることで多くの産業が困難に直面していると指摘している。
このような状況を受けて多くの国が貿易救済措置を適用している。「輸出額が伸びない中で原材料費が高騰し製品の競争力が失われており、各製造企業はリスクを避けるために生産調整をおこなっています」と商工省の担当者は説明する。
輸入に関しても4月の輸入総額は260億USDで前月から8.1%減少し、前年同期比では20.5%の減少となっている。2023年4月までの累計輸入総額は1022.2億USDで前年同期から15.4%減少している。このうち、製造用の原材料が956.4億USDで全体の93.6%を占めている。
2023年1月から4月までのベトナムの貿易黒字は63.5億USDで前年同期から40億USD以上増加している。しかし、貿易収支の内訳をみると国内企業が80億USD以上の貿易赤字である一方で、外国直接投資企業は144億USDの貿易黒字となっている。
4月上旬にファン・ミン・チン首相は各省庁と地方自治体に対して消費、輸出、投資を促進させるために行政手続きを緩和し、企業の経営条件を支援するよう指示した。
統計総局のデータによれば、2023年の4か月間における国内経済の明るい点は小売と消費サービスの売上高が2000兆VND（約11.4兆円）を超え、前年同期から12.8%上昇していることだ。この数字はコロナ前である2019年1月から4月までの数字と比較しても26.7％上回っている。4月だけで見ても小売と消費サービスの売上高は510兆VND（約2.9兆円）以上で、前月から3.7%増加している。
出典：01/05/2023 VNEXPRESS
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