ベトナム、社会保険番号から個人識別番号へ
ベトナム社会保険当局は2026年9月1日から、社会保険加入者を管理する際の識別番号を、従来の社会保険番号から個人識別番号や国民ID番号へ切り替えるシステム移行を開始する。
今回の変更は、社会保険分野で使用されているデータを国の人口データベースと連携しやすくすることが目的である。
社会保険当局は、個人識別番号・国民ID番号への移行と、社会保険関連システムで使用する管理コードの変更について計画を策定しており、複数の段階に分けて実施する。
9月1日から全国のシステムでデータ移行
9月1日から、社会保険当局は情報技術・デジタル変革センターが通知するスケジュールに従って、データの切り替えとシステム運用を開始する。
中心となるのは、保険料の徴収や社会保険手帳・保険証を管理する「TSTシステム」である。
同システムを基幹システムとして、各省の社会保険機関および地域の社会保険機関で、従来の社会保険番号を個人識別番号または国民ID番号へ移行する。
また、社会保険や医療保険に加入する企業・団体についても、従来の管理コードから新たな管理コード体系への変更を進める。
VssIDなど関連システムにもデータを同期
今回の変更は、社会保険の一つのシステムだけを対象とするものではない。
TSTシステムで変更されたデータは、社会保険給付の審査システム、電子社会保険取引システム、集中会計システム、医療保険審査情報システムなどへ順次同期される。
対象には、社会保険加入者が利用するスマートフォンアプリ「VssID」やベトナム社会保険当局の電子情報ポータルも含まれる。
このほか、社会保険番号や管理コードを使用している関連業務システムについても、新しい識別番号体系に対応させる。
つまり今回の取り組みは、単に「社会保険番号の表記を変更する」ものではなく、社会保険分野全体のデータ管理基盤を個人識別番号中心へ切り替える大規模なシステム移行となる。
8月からデータの照合・システム検証を実施
社会保険当局は本格的な切り替えに先立ち、8月15日から8月31日まで準備作業を実施している。
具体的には、社会保険加入者のデータを標準化するとともに、国家人口データベースとの照合を行う。
さらに、関連ソフトウェアの更新、システムの動作検証、データのバックアップなどを実施し、9月1日の移行に備える。
国家人口データベースとの連携を強化
今回の移行の大きな目的は、社会保険分野のデータを国家人口データベースと統一的に管理できるようにすることである。
従来は社会保険番号を中心に管理していた情報を個人識別番号や国民ID番号と結び付けることで、社会保険当局の各システム間でデータを統一しやすくなる。
同時に、国家人口データベースとの接続や情報の同期も容易になると期待されている。
ベトナムでは行政手続きのデジタル化が進んでおり、今回の社会保険番号の移行も、行政データを個人識別番号を軸に統合していく取り組みの一環といえる。
今後は、社会保険、医療保険などの関連手続きにおいて、個人識別番号・国民ID番号を中心としたデータ管理がさらに進む見通しである。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
ベトナム進出支援LAI VIEN





























