ベトナムにおける超富裕層(資産3,000万USD以上)が急増しており、2026年時点で1,233人に達する見通しであることが明らかになった。ナイトフランクの最新報告によれば、ベトナムは世界でも上位5位の高成長市場として位置付けられている。
世界的に拡大する超富裕層
不動産コンサルティング大手ナイトフランクが発表した「ウェルス・レポート2026」によると、世界の超富裕層(Ultra High Net Worth Individuals:資産3,000万USD以上)は、2021年の55万1,435人から2026年には71万3,626人へと大幅に増加している。
経済環境が不安定化する中でも、世界的な富の拡大は継続している状況である。
ベトナムは世界5位の成長市場
同レポートは、今後の超富裕層増加の中心が従来の米国・中国・欧州ではなく、新興国へ移行すると指摘している。
特にインドネシア、サウジアラビア、ポーランド、ベトナムなどが高成長国として注目されている。
ベトナムの超富裕層は2021年時点で954人だったが、2026年には1,233人に増加し、5年間で279人の純増となる見通しである。
さらに2031年には1,960人に達し、資産総額は約7900億USD規模に拡大すると予測されている。
成長率ランキングで上位に位置
ナイトフランクの予測によれば、今後5年間の超富裕層増加率は以下の通りである。
- インドネシア:82%(世界1位)
- サウジアラビア・ポーランド:63%
- ベトナム・オーストラリア:59%
ベトナムは世界でも最も成長率の高い国の一つとして位置付けられている。
ASEAN地域では、フィリピン49%、シンガポール46%、タイ26%と続き、ベトナムの伸びは地域内でも突出している。
世界の富の構造と米国の優位性
世界の富は依然として北米、アジア太平洋、欧州の3地域に集中している。
北米は全体の約37%、アジア太平洋は約31%、欧州は約25%を占めている。
米国は依然として世界最大の超富裕層市場であり、過去5年間に新たに生まれた超富裕層の41%が米国に集中している。
その結果、米国の資産シェアは2021年の33%から2026年には35%へと拡大している。
中国・インドの動向
中国は依然として世界第2位の富裕層市場であるが、世界資産シェアは18%から17%へとやや低下し、2031年には15%まで低下する見通しである。
一方でインドは急速に富裕層を増やしており、新興経済圏の中でも特に高い成長率を示している。
ベトナムの富裕層拡大と株式・企業家層の存在感
フォーブスが発表した2026年版世界長者番付では、ベトナムの億万長者は8人に増加し、前年から3人増となった。
依然として筆頭はビングループ会長のファム・ニャット・ブーン氏であり、ベトナムにおける企業家層の存在感は引き続き強いものとなっている。




















