ベトナム政府は、2027年に開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の準備を、「2030年までで最も重要な外交事業」と位置付け、開催地となるフーコック島(アンザン省)で大型インフラ整備を急ピッチで進めている。
ファム・ザー・トゥック副首相は現地を視察し、「APEC 2027は、国際会議の成功だけでなく、フーコックとベトナムの長期的な発展につながる国家プロジェクトである」と強調した。
空港や国際会議場など重点施設を視察
トゥック副首相は政府関係者らとともに、
- APEC国際会議センター
- 多目的ホール
- フーコック国際空港拡張工事
- 道路など交通インフラ
- 宿泊施設
など、APEC開催に向けた主要プロジェクトの進捗状況を確認した。
政府はアンザン省に対し、2026~2027年の最優先課題として事業を推進するよう求めている。
主要施設は完成へ向け最終段階
事業を担当するサングループによると、主要施設は計画通り工事が進んでいる。
現在、
- APEC国際会議センターは鉄筋コンクリート工事の約98%を完了
- 多目的ホールは約97%
- フーコック国際空港第2ターミナル(T2)は約95%
- 第2滑走路は約85%
まで進捗している。
国際会議センターは2027年4月末まで、空港第2ターミナルは同年3月末までの完成を目指している。
また、APEC期間中の運営支援に向け、サングループは約1,000人のスタッフを配置する計画も明らかにした。
道路や都市鉄道など周辺整備も同時進行
会議施設だけでなく、
- 幹線道路DT975
- APEC大通り
- 都市鉄道
- 再定住地区
- ホテル・宿泊施設
なども並行して建設が進められている。
政府は、フーコック島全体を国際会議にふさわしい都市へ整備する方針だ。
政府は制度面でも後押し
一方で、工事は雨季や建設資材価格の上昇、人件費や国際物流コストの増加などの影響を受けている。
さらに、一部設備は海外から輸入する必要があり、工期への影響も懸念されている。
こうした課題に対応するため、政府は埋め立て用地の活用などに関する特例措置を盛り込んだ決議を発表したほか、関連制度の見直しも進めており、プロジェクト推進を制度面から支援する方針を示している。
「APECを一週間のイベントで終わらせない」
会議では、首相政策諮問委員会のメンバーで経済学者のチャン・ディン・ティエン氏も発言した。
同氏は、APECを単なる国際会議ではなく、「フーコックを世界的な観光・ビジネス拠点へ発展させる契機」と位置付けるべきだと提言した。
会議後も世界から人材や投資、国際イベントを呼び込める都市づくりを進めるべきとの考えを示し、外務省も「暮らし、創造する都市」としてフーコックのブランド確立を目指す方針を示した。
フーコックの将来を左右する国家プロジェクト
副首相は、APEC 2027は数十年に一度の国家的行事であり、「予定通りに完成させることは、参加するすべての機関や企業の責任であると同時に誇りでもある」と述べた。
ベトナム政府は、今回の大型投資をAPEC開催のためだけでなく、フーコックを国際都市へ発展させる基盤整備と位置付けており、その成否が今後の観光振興や海外投資の呼び込みにも大きな影響を与えることになりそうだ。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
ベトナム進出支援LAI VIEN



















