ホーチミン市人民委員会は、国道1号のキンズーンブーン通りから西南部の省境までの約9.62km区間を拡幅・改良する事業を正式に承認した。
総事業費は、6兆6,740億VNDで、BOT(建設・運営・譲渡)方式を採用し、国家予算を使わず民間資金によって整備する。
完成後は道路幅員を最大60mとし、本線と側道を合わせて区間によって10~12車線とする計画である。
南西部の玄関口で深刻な渋滞
対象となる国道1号線は、ホーチミン市南西部の主要な物流・交通ルートの一つである。
キンズーンブーン通りから西南部の省境に至る区間では、以前から慢性的な交通渋滞が発生しており、市南西部の主要な渋滞ポイントとなっている。
今回の事業区間は約9.62kmで、現在のホーチミン市におけるタンタオ、アンラック、ビンドンの各街区と、タンニュット、ビンチャンの各村を通過する。
最大12車線に拡幅
事業では、対象区間の道路幅員を60mまで拡大する。
本線は基本的に8車線とし、ベンルック・ロンタイン高速道路から現在のタイニン省境までの区間は6車線とする。
さらに側道を4車線整備することで、区間によっては合計10~12車線となる。
これにより、現在の交通量に対応するとともに、周辺の高速道路や環状道路との接続を強化する。
ビンディエン橋も6車線化
主要構造物の一つであるビンディエン橋については、既存橋の右側に6車線規模の新しい橋を建設する。
また、沿線には以下の5カ所で立体交差を整備する。
- キンズオンブオン通り
- タンキエン
- ビントゥアン
- ドアングエントゥアン
- ベンルック・ロンタイン高速道路
歩行者の安全対策として、新たに6カ所の歩道橋も建設する。既存の2カ所の歩道橋は維持するほか、ビントゥアン交差点にある2本の既存歩行者用地下道も延長する計画である。
総事業費6.67兆VND、BOT方式を採用
事業費は借入金利などを含めて6兆6,740億VND。
整備には投資家およびPPP事業会社が資金を調達し、国家予算は使用しない。
投資資金を回収するための料金徴収期間は、22年11カ月と設定されている。
一方、沿線住民への影響を抑えるため、側道の混合車線については、道路沿いに居住する住民の車両を対象に通行料金を徴収しない運用が定められている。
2026年第3四半期に投資家選定へ
ホーチミン市人民委員会は、交通インフラ建設投資プロジェクト管理委員会に対し、契約締結機関および入札招請機関として事業を進めるよう指示した。
投資家の選定については、2026年第3四半期中に特別な手続きによる選定を実施する方針である。
今回の正式承認を受け、今後は投資家選定など事業実施に向けた手続きが本格化する。
高速道路・環状道路との接続を強化
国道1号はホーチミン市だけでなく、南部各省を結ぶ主要幹線道路である。
今回の拡幅事業では、単に車線数を増やすだけでなく、ベンルック・ロンタイン高速道路など周辺の高速道路網との接続を強化する。
ホーチミン市では高速道路や環状道路などの大型交通インフラ整備が進められており、国道1号の拡幅によって、市南西部の交通渋滞緩和と物流効率の改善、周辺地域との経済的な結び付きの強化が期待される。
特に国道1号は南部の物流を支える重要な幹線であるだけに、今回の事業はホーチミン市南西部の交通インフラを大きく変える可能性がある。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
ベトナム進出支援LAI VIEN


















