ベトナム気象予報センターは9月8日、南シナ海で熱帯低気圧が発生し、その後台風に発達する可能性があるとして、今後の中部地方の大雨に警戒を呼びかけた。
9月9日以降、熱帯収束帯と寒気の影響が重なることで、ベトナム中部では大雨が長期間続く可能性がある。気象当局は、降雨の開始時期や中心となる地域について2つのシナリオを示している。
9月8日も各地で局地的な大雨
9月8日は、中部のクアンチ省からダナン市にかけて、またクアンガイ省からダックラック省にかけての東部地域と南部で、所により雨や雷雨となる見込みである。
降雨量は10~30ミリ程度となる一方、一部では50ミリを超える激しい雨となる可能性がある。
中部高原では、8日午後から夜にかけてにわか雨や雷雨が発生し、降雨量は15~30ミリ、一部では70ミリを超える大雨が予想されている。
雷雨に伴って、竜巻や落雷、ひょう、突風などが発生する可能性もある。農業への被害に加え、倒木や住宅、交通施設、インフラへの被害にも注意が必要である。
また、局地的な大雨によって、小規模な河川や渓流での急激な増水、斜面での土砂災害、低地での浸水が発生する恐れがある。
南シナ海で台風6号発生の可能性
気象当局によると、9月9日以降、南シナ海では熱帯収束帯が形成され、その軸はベトナム中部付近を通過する見通しである。
さらに、9月12~13日ごろには、熱帯収束帯上の南シナ海中部で熱帯低気圧が発生する可能性が高く、発生確率は70~80%と予測されている。
この熱帯低気圧がその後発達して台風となる確率は30~40%とされている。実際に台風へ発達した場合、2026年に南シナ海で発生する台風としては「台風6号」となる。
寒気との組み合わせで中部に大雨か
今回、気象当局が警戒しているのは、南シナ海の熱帯低気圧だけではない。
9月9~11日にかけて、北部には弱い寒気が流れ込む可能性があり、その確率は70~80%とされている。
寒気と南シナ海の熱帯低気圧が重なることで、ベトナム中部では大雨が発生する可能性が高まるとして、気象当局は2つのシナリオを示している。
シナリオ1:9月10日から16日まで大雨
最も可能性が高いとされるのが、9月10日から16日にかけて大雨が続くシナリオである。
発生確率は60~70%とされ、大雨の中心はハティン省からザライ省にかけてとなる見込みである。
シナリオ2:9月14日から17日ごろに大雨
もう一つのシナリオでは、大雨の開始が遅れ、9月14日ごろから17日ごろまで続くと予想されている。
こちらの発生確率は30~40%で、大雨の中心はゲアン省からフエ市にかけてとなる見通しである。
中部では長期間の大雨に警戒
今回の予測では、台風6号が実際に発生するかどうかだけでなく、熱帯収束帯と寒気が組み合わさることで、台風が発生しなくても中部で大雨となる可能性がある点が重要である。
特に、最も可能性が高いシナリオでは9月10日から16日まで約1週間にわたって大雨が続く可能性が示されている。
中部地方では農業や交通への影響に加え、河川の増水、土砂災害、都市部での浸水などにも注意が必要となる。
今後、南シナ海で熱帯低気圧が実際に発生するか、さらに台風へ発達するかによって、降雨の規模や中心地域が変わる可能性があるため、気象当局は最新の予報を注視するよう呼びかけている。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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