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ベトナム北部で大雨警戒 政府、19省・市に洪水・土砂災害への備えを指示

ベトナム北部での大雨の様子
(C)THANH NIEN

ベトナム政府は8月17日以降、北部から北中部にかけて大雨が続くとの予報を受け、19省・市に対して洪水や鉄砲水、土砂災害への警戒と早期対応を指示した。8月17日夜から21日にかけて、地域によっては450mmを超える大雨が予想されている。

21日まで大雨、最大450mm超の予想

ホー・クオック・ズン副首相は8月17日、政府を代表して、大雨や洪水、鉄砲水、土砂災害への対応を求める政府文書第54号を発出した。

国立気象予報センターによると、熱帯収束帯の影響により、8月17日夜から21日まで、北部および北中部の北部クアンチ省以北で大雨が降る見通しである。

期間中の降雨量は150~300mmが見込まれ、多いところでは450mmを超える可能性がある。

政府は今回の大雨について、単なる一時的な降雨ではなく、洪水や鉄砲水、土砂災害につながる可能性があるとして警戒を強めている。

危険地域から住民を早期避難

政府は、国家民間防衛指導委員会や関係省庁、北中部のクアンチ省以北に位置する19省・市の人民委員会に対し、災害対策を直ちに強化するよう求めた。

各地方政府には、深刻な浸水や鉄砲水、土砂災害が発生する恐れのある地域を緊急に点検し、危険性が高い地域の住民を安全な場所へ移動させることを指示した。

避難に際しては、高齢者や子ども、支援を必要とする人を優先するよう求めている。

また、河川沿いの建設現場や鉱山、河川・海上で活動する船舶などについても安全対策を講じ、必要に応じて関係者に警報を出すよう指示した。

浸水・土砂災害が予想される道路を規制

大雨による交通障害への対応も強化する。

地方政府には、浸水や土砂崩れの危険がある道路、低地の通行区間などについて、交通規制や誘導を行うための人員を配置するよう求めている。

特に、橋ではなく道路を兼ねた低い水路など、増水時に危険となる通行区間については、必要に応じて通行を遮断し、安全を確保する方針である。

ダム・電力・通信など重要インフラも点検

政府は、住民の避難だけでなく、重要インフラの安全確保も指示した。

農業・環境省、商工省、建設省などに対し、堤防、ダム・貯水池、電力・通信網、医療・教育施設、建設中の施設などを点検し、安全を確保するよう求めている。

さらに、国防省と公安省には、軍や地方警察の人員・車両などを必要に応じて派遣できる態勢を整え、住民避難や救助・救難活動を支援するよう指示した。

2026年の自然災害で52人が死亡・行方不明

政府が警戒を強める背景には、今年に入ってから相次いでいる自然災害がある。

政府の発表によると、2026年初めからこれまでに、洪水や鉄砲水、土砂災害などによって、52人が死亡または行方不明となり、80人が負傷した。

住宅被害も大きく、173棟が倒壊したほか、2万3,200棟を超える住宅が損傷している。

今回の大雨は、すでに相次いでいる降雨の直後に発生するため、河川上流部での増水や低地・都市部での浸水に加え、山間部や丘陵地での鉄砲水、土砂災害のリスクがさらに高まるとみられている。

19日以降も大雨続く見通し

気象当局によると、8月17日夜から19日にかけて、北部とタインホア省から北部クアンチ省にかけて、60~140mm程度の雨が予想され、多いところでは200mmを超える可能性がある。

さらに19日夜から21日にかけても大雨が続く見通しで、降雨量は90~160mm、多いところでは250mmを超える可能性がある。

一方、ライチャウ省、ディエンビエン省、ラオカイ省北部、トゥエンクアン省北部、カオバン省、ランソン省では30~60mm程度が予想されているが、局地的には100mmを超える大雨となる可能性がある。

今回の大雨は数日間にわたって続く可能性があることから、ベトナム北部では今後も河川の増水や浸水、山間部での土砂災害などに対する警戒が必要となっている。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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