猛暑の中で突発停電、住民生活に影響
ハノイでは記録的な猛暑が続く中、複数の住宅地域で突発的な停電が相次ぎ、市民生活に影響が広がっている。
タインスアン街区の集合住宅B5・B6では、5月25日夜に約2時間にわたる停電が発生した。翌26日夕方にも午後6時ごろから停電が起き、夕食準備の時間帯と重なったことで、多くの家庭で生活に支障が出た。同日夜にはさらに3回の停電が発生したという。
地元住民組織のグエン・スアン・フン副代表は、「停電時間は長くても2時間程度で、短い場合は30分ほどだ」と説明した。
また、「通常の計画停電であれば事前通知があるが、今回は過負荷によるトラブル対応だ。電力会社は通報後すぐに点検と復旧作業を行っている」と語った。
深夜停電も発生、「エアコンなしでは眠れない」
フージエン街区の住民からも、ここ数日、深夜帯の停電が続いているとの声が上がっている。
停電時間は1〜2時間程度と比較的短いものの、夜間の発生により生活への影響は大きい。
同地区に住むグエン・バン・チュン氏は、「この暑さではエアコンがなければ眠れない。親戚宅へ避難した日もあった。復旧したと連絡を受けて帰宅した直後に再び停電したこともある」と話した。
EVNHANOI「輪番停電ではなく緊急技術対応」
電力会社EVNHANOIは取材に対し、今回の停電は計画的な輪番停電ではなく、猛暑による電力需要急増への緊急対応であると説明した。
同社によると、高温が続いたことで冷房機器などの使用が急増し、一部地域では送電線や変電所に局所的な過負荷リスクが生じているという。
EVNHANOIは、「送電網でトラブル発生の危険を確認した場合、即時対応が必要となるため、一時的な停電は避けられない」と説明した。
さらに、気温が36℃を超える期間については、事前に予定されていたすべての計画停電を一時停止していると明らかにした。
ハノイの電力消費が過去最高を更新
EVNHANOIによると、5月25日のハノイ市の電力消費は過去最高を記録した。
同日午後9時30分時点の最大電力需要(Pmax)は6,203MWに達し、2025年の過去最高値5,992MWを3.5%上回った。
また、同日の総電力消費量は1億2,587万kWhとなり、前年のピーク時より2.4%増加した。
当局が節電呼びかけ
EVNHANOIは市民に対し、エアコン設定温度を26度C以上に設定し、扇風機を併用するよう呼びかけている。また、省エネモード(Ecoモード)の活用も推奨した。
さらに、使用していない電気機器の電源を切ることや、大型家電の同時使用を避けること、待機電力を減らすためコンセントを抜くことなども求めている。
同社は、こうした取り組みが各家庭の電気料金削減だけでなく、夏季ピーク時の首都圏電力網への負荷軽減にもつながるとしている。


















