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ホーチミン市、メトロ計画が一斉始動へ 年末に3路線着工、2号線は2030年開業目標

ホーチミン市中心部を走るメトロ1号線
(C)THANH NIEN

ホーチミン市で都市鉄道(メトロ)整備が本格的に動き始めている。建設中のメトロ2号線(ベンタイン~タムルーン)で工事を加速させる一方、2026年末には新たに3路線の着工を目指して手続きを進めている。さらに2号線については、将来的にタイニン省境まで延伸する広域路線構想も浮上しており、ホーチミン市中心部だけでなく周辺都市を含む交通ネットワークの整備が進められている。

メトロ2号線、年末に向けて工事を加速

ホーチミン市都市鉄道管理局(MAUR)によると、メトロ2号線はEPC契約締結から約5カ月が経過し、建設に向けた準備と工事を加速させている。

FEED(基本設計)後に実施した地質調査では、全線で506カ所のボーリング調査を完了した。駅舎についても設計承認が進んでおり、5月にはST05駅(レティリエン)とST10駅(ファムバンバック)、9月にはST04駅(ホアフン)とST06駅(ファンバンハイ)の地中連続壁工事に関する設計が承認された。

残る駅についても審査を進め、年内の本格的な工事開始を目指す。

交通規制や仮設道路の整備も進んでおり、ST04、ST05、ST06、ST09(バークエオ)、ST10の各駅では必要な対応を完了した。ST02(タオダン)とST07(バイヒエン)についても、10月10日からの工事に向けて準備を急いでいる。

現在は4駅で施工が進んでおり、年末までに地下6駅の導坑壁・地中連続壁工事を集中的に進めるほか、11月から高架橋や高架駅、車両基地などの工事に着手する計画である。

2号線は2030年末の開業を目標

メトロ2号線は、ベンタインからタムルオンまでを結ぶ全長11.2kmの路線である。

現在の計画では、最初のトンネル掘削機(TBM)を2027年10月に稼働させ、2029年3月までに駅の主要構造物を完成させる。その後、2029年末までに全線のレール敷設を終え、2030年末の検査・引き渡しと営業運転開始を目指す。

過去の工事の遅れを繰り返さないため、MAURは工程を厳格に管理し、全線の完成に向けて工事を進める方針である。

2号線はタイニン省境までの延伸構想も

2号線をめぐっては、市中心部の11.2kmだけでなく、将来的な広域延伸も検討されている。

ホーチミン市人民委員会は、2号線を国道22号線沿いに延伸し、タイニン省との境界まで接続する構想について、民間企業による調査を進める方針である。

ベトヒムラム社には、タムルーン~アンハー間の「2号線」と、アンハー~北西部都市圏を結ぶ「2S号線」の調査・事業化準備が委ねられている。

初期案では、両路線を合わせた総延長は約100km。2号線はロンチューンからビンミーまで約51.5km、2S号線はトゥーティエムから北西部都市圏まで約48kmを想定している。

ホーチミン市は10月中に事業の実現可能性調査(FS)報告書を完成させ、11月に関係機関による審査を終えるスケジュールを示している。その上で、2026年第4四半期の着工を目指し、2030年までの全事業完成・供用開始を目標としている。

年末には新たに3路線の着工を目指す

2号線の整備と並行して、ホーチミン市では別のメトロ計画も一斉に動き始めている。

MAURは現在、3路線についてFS報告書や関連する法的手続きを急ぎ、2026年末の一斉着工を目指している。3路線の概算総投資額は254兆VNDを超える見込みである。

対象となるのは、トゥーザウモット~タオダン線、メトロ6号線(タンソンニャット~フーフー)、ビンズン新都市圏~スオイティエン線の3路線である。

トゥーザウモット~タオダン線

計画では全長が約33.2kmで、17.8kmが高架、15.4kmが地下となる。

ビンズン地域の新都市を起点としてタオダン駅までを結び、既存のメトロ2号線とも接続する。ビンズンの都市部とホーチミン市中心部を直接結ぶ主要交通軸として位置付けられている。

メトロ6号線

タンソンニャット空港と旧トゥードゥック市フーフー地区を結ぶ約23kmの路線である。

約19kmを地下区間とし、残りを高架区間とする計画で、メトロ2号線と接続するほか、トゥーティエム~ロンタイン鉄道との連携も想定されている。

タンソンニャット国際空港へのアクセスを強化するとともに、将来的にはロンタイン国際空港への広域交通ネットワークを形成する役割が期待されている。

ビンズン新都市圏~スオイティエン線

ビンズン新都市圏の中心部からビンズン省内の都市部を経由し、新ミエンドン・バスターミナル方面へ接続する路線である。

終点のスオイティエン駅でメトロ1号線(ベンタイン~スオイティエン)に接続する計画となっている。

ビンズンの工業都市や衛星都市とホーチミン市の既存メトロ網を直結し、大量輸送を担う交通軸の形成を目指す。

ホーチミン市周辺で広域鉄道網の整備へ

3路線はいずれも現在、FS報告書の完成に向けて手続きが進められている。資金調達、都市計画、用地取得などの調整が予定通り進めば、2026年第4四半期から着工が始まる見通しである。

MAURのファン・コン・バン委員長によると、同局は2026~2030年の期間に、ブンタウ~バリア~フーミーを結ぶメトロ3号線についても投資準備を進めている。

さらにホーチミン市建設局は、同路線をロンタイン国際空港方面まで延伸する案についても調査するよう提案している。

ホーチミン市では、既存のメトロ1号線に続き、2号線をはじめ複数の路線が同時に動き始めている。今後はホーチミン市中心部の交通渋滞対策にとどまらず、ビンズンやタイニン、バリア・ブンタウ、ロンタインなど周辺地域を含めた広域交通ネットワークの形成が焦点となる。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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