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【観光】ワクチンパスポートの観光実証実験にクアンナム省が登録

(C)VNEXPRESS

COVID-19 ワクチン接種証明書(ワクチンパスポート)を所有し、隔離されたリゾート施設に滞在し、滞在日数によって1回又は、2回のPCR検査を受ける事を条件に海外からの観光客を受け入れようという試みが夏ごろにクアンナム省で実施される予定だ。

一定期間の現地調査終了後にベトナム文化・スポーツ・観光省は、クアンナム省をベトナムで最初のワクチンパスポート適用地域に指定し、海外からの観光客を試験的に受け入れることを提案した。クアンナム省人民委員会もこの提案の実施に同意し、海外旅行者を迎え入れる対策の草案を文化・スポーツ・観光省へ送付した。

クアンナム省の計画では、海外からの観光客はチャーター機で来訪し、クアンナム省のズイスェン県とヌイタン県のリゾート施設で、ゴルフ、カジノ、ビーチ遊びを堪能する。この観光旅行パッケージは、旅行会社が主催し、滞在日数は最低5日間とされている。

2021年7月からの第1段階では、クアンナム省は、韓国をはじめとした感染拡大を抑制できている国で、ベトナム保健省および関係当局の同意を得たケースから旅行者を迎え入れる予定だ。

クアンナム省を訪問する旅行者は、ベトナム政府が承認している国際機関によるCOVID-19 ワクチン接種証明書を持参する必要がある。また、入国の3~5日前にPCR検査を受け、陰性証明を取得しなければならない。

さらに、もしベトナム入国後にCOVID-19に感染した場合の治療、入院費用を保証するために、最低2億VND以上の健康保険に事前に加入しておく必要がある。

旅行者がチューライ空港に到着後、クアンナム省は、観光客用に専用の迂回ルートと入国手続きエリアを確保し、一般客との接触を制限する。もし、旅行者が上記の条件を全て満たせない場合、ベトナムへの入国が拒否され、旅行者は、全額自己負担で帰国または、第三国へ移動しなければならない。

旅行者の入国後、専門のサポートチームが旅行者の医療申告書、宿泊施設登録、クアンナム省での滞在予定表などの書類をチェックする。また、看護師が旅行者の健康診断をサポートし、もし感染が疑われるケースが発見された場合は、速やかに隔離措置を適用する。

旅行会社または、宿泊施設は、専用車両を手配し旅行者の空港から宿泊施設までの移動とクアンナム省滞在中の移動をサポートしなければならない。専用車両では、旅行者の乗降後に毎回保健局の指導に基づき車内の消毒作業を実施する。専用移動車両のドア付近に手の消毒用アルコールを設置し、ドライバー、ガイド、旅行者は移動中は必ずマスクを着用しなければならない。

宿泊施設では、旅行者または、旅行を主催する旅行会社の費用負担によるPCR検査を実施し、もし陽性が出た場合は、専門機関が速やかに医療隔離を実施する。旅行者が7日以上滞在する場合は、2回目のPCR検査を実施する。もし疑わしい症状がでた場合、費用を自己負担したうえでホテルまたは、医療施設に隔離される。

旅行終了後、旅行者が本国へ帰国する前日にPCR検査用サンプルの採取をおこない、旅行期間中に旅行者と接触した人の隔離や予防措置の必要性の根拠として使用される。

クアンナム省での旅行期間中、旅行者は、ベトナム保健省の制定したCOVID-19 の感染拡大防止に関する規定を遵守しなければならない。

宿泊施設は、ベトナム保健省と地方自治体の定める安全ガイドラインについて旅行者に説明する責任を負う。宿泊施設のスタッフは、海外からの旅行者専用スタッフとして限られたエリア内で業務をおこない、定期的に医療経過観察をおこなう。なお、これらのスタッフもCOVID-19ワクチンを接種していなければならない。

クアンナム省は、医療インフラを整備することで、このプロジェクトを成功させたい考えだ。もし感染が疑われるケースが発生した場合に備えて、クアンナム省保健局は必要な対策に関する独自のシナリオを準備している。

クアンナム省人民委員会のレ・チー・タイン主席は、クアンナム省がこのワクチンパスポートによる観光旅行実証実験の第一段階に登録したことで”経験”を積むことができるとし、その後は、ベトナム国内の他の地域へも対象を拡大した第2段階へ移行したい考えだ。「クアンナム省の海外旅行客の受入れプロジェクトは、クアンナム省が感染対策を実施しながら経済回復を積極的におこなっている証だ」とタン主席は、胸を張る。

出典:22/04/2021 VNEXPRESS
上記を参考に記事を翻訳・編集・制作